定期購読している雑誌「岳人」。

10月号は、秋山特集!

 

 

 

 

「岳人」は、創刊1947年。

75年の歴史を誇る登山専門誌です。

 

 

 

京都大学山岳部の有志によって創刊され、

現在はアウトドアメーカー「モンベル」の

グループ会社「ネイチュアエンタープライズ」が

発行しています。

 

 

 

私が岳人を好きな理由は

登山が趣味で、

モンベル製品の愛用者

だという理由もありますが…

 

なんといっても

文章の美しさ

です。

 

 

 

今は雑誌も書籍も、

乱れた日本語を使っている出版物が

本当に多い

と思います。

 

 

 

特に、

「話し言葉」で書かれている文章

がとても多くて、読みにくく感じます。

 

 

 

私は、幼少期から

本をたくさん読んできた人間なので、

「書き言葉」を読むのに慣れています。

 

 

 

なので、昨今とても多い

「話し言葉で書かれた文章」を読むのは

脳に負荷がかかります。

 

 

 

「書き言葉」が存在するのは、

その方が、読みやすいから

 

なのに

話し言葉で書かれていると、

脳がバグりそうになる。

 

単純に、読みにくいです。

 

こういうのも、

日本文化を破壊する流れのひとつだと

個人的には思う。

 

 

 

 

 

「岳人」の文章は

ザ・清く正しく美しい書き言葉

で、

これこれこれ!これが日本語!

と嬉しくなります。

 

 

 

しかも、

紙媒体はウェブメディアよりも

字数制限が厳しいので、

短い文の中に、たくさんの情報が

ギュギュギュッ!と詰まっている。

 

 

 

「自然」という、とらえどころのない

壮大なスケールの事象を書き表すのは

とても難しいのに、

見事な表現で

自然の美しさを描写している。

 

読む側の脳裏に、

風景がありありと映し出されます。

 

 

 

毎回、読みながら

すごい文章力…!

と感嘆しています。

 

 

 

もう一つ勉強になるのは、

登山用品の解説です。

 

ギア(道具)やウェアには

最新の素材や技術が

使われているものも多く、

読者の知識が「ゼロ」と仮定して

一から説明する必要があります。

 

 

 

その

「未知のものを、わかりやすく」説明する

文章技術がすごい!

…といつも思います。

 

 

 

普通に読んでいたら

「難しいことを説明している」とは

気づかないほど、

サラッと読めてしまうわかりやすさ。

 

 

 

↑上手い文章って、これです。

 

何の引っかかりもなく、サラッと読めて

「上手い文章だ」とも気づかない。

 

無意識のうちに

脳に「スッ」と入ってくる文章です。

 

 

 

「書く」ことが仕事の私は

うーん、こんなに

簡潔にわかりやすく書くか!

…と唸ってしまいます。

 

 

 

専門誌なので、

登山に興味がある人でないと

面白くないかもしれませんし、

話し言葉のゆるふわ文章を読み慣れていると

読みにくいかもしれませんが…

 

私は、お手本にしている文章の一つですし

毎号、楽しみにしています。

 

 

 

10月号は、いろいろな山の

見事な紅葉の

美しい写真がいっぱい!

 

山に行きたいなあ。

 

 

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