「嫌なことを言われて、その場ではフリーズして

 何も言えなかったが

 後から怒りがこみ上げてきた」

 

と書かれているブログを見ました。

 

その人は毒舌ブロガーで、

商品をたくさん売るインフルエンサー。

 

ブログでは他人のことを

バサバサ斬っていても、

対面では言い返せなかったり

するのですね。

 

 

 

私も昔は

「自己主張できない人」でした。

 

その場では頭が真っ白になって

何も言えず、何日も経ってから

「あのとき、こう言えばよかった…」と

思いつくのですが、後の祭り。

 

 

 

こういうのは、両親に厳しく育てられた人に

多い気がします。

 

幼少時から、感情を抑圧するよう

訓練されてきたため、

自分の感情がわからない。

 

嫌なことに直面したとき

「モヤッ」とするけれど、

それを言語化できない。

 

 

 

だから「嫌です」と言えず、

嫌なことをやる羽目になり、

ストレスを積み上げながら生きる

「我慢の人生」になる。

 

 

 

悔しいし、建設的ではないですよね。

 

その場で意見を言えていたら

何らかの妥協点が見つかって、

「お互いにとって良い方向」に

進んでいたかもしれない。

 

 

 

こんな不毛な人生に

心底ウンザリしたある日、

「自分の気持ちを伝える練習をしよう」

と決めました。

 

 

 

でも、最初からうまくいったわけではなく

「練習第一回目」は

いきなりブチギレてしまいました。

 

それまで散々感情を抑圧し、

嫌なことがあっても、ニコニコして

人間関係を穏便にやり過ごしてきたため、

「自分が何を感じているのか」すら

わからなかったのです。

 

 

 

「そんなことをされてびっくりした」

という戸惑いなのか、

「尊重してほしい」という怒りなのか、

もしかすると「ただ、怒りたかった」だけなのか。

 

おそらく、長年抑圧してきた怒りが

一気に噴出した気がします。

 

あの時ターゲットになってしまった人には

本当に申し訳ない…

 

 

 

でもね、その時

ものすごくスーッとしたんです。

「言えた!」って。

 

自分を、自分で守れた!

このことが、すごく嬉しかったです。

 

 

 

これがブレイクスルーとなり、

以降、少しずつ

「言葉で、即座に」

自分の気持ちを伝えることが

できるようになりました。

 

 

 

その「言葉」も少しずつ

柔らかくなっていき、

やがては、笑顔で淡々と

 

「私はこう思うんですよ~」

「じゃあ、こんなのはどうですか?」

 

などと言えるように。

 

 

 

練習開始からここまで、

2〜3年かかりました。

 

 

 

冒頭のブロガーさんも

この怒りは、その場で言い返せず

「自分を守れなかった自分」に対する怒りだ」

とも書いていた。

 

そう。

相手に対する怒りではないのです。

 

 

 

自分をちゃんと守ったら

「自分」がものすごく喜ぶし、

安心します。

 

「何かあっても、絶対に自分で自分を守れる」

という信頼があると、

外の世界が怖くなくなっていきます。