念願の高橋多佳子さんのコンサートに初めて行って来ました。感動!プロの技を堪能しました。

ポロネーズ第9番で始まった第1部はマズルカやロンドなど、ショパンの生涯を、年齢を追って曲が広がって行きます。マズルカのちゃんとした解説を聞いたのは初めてでした。

第1部の締めはバラード第一番。今まで聴いたどのピアニストよりも丁寧、繊細かつ大胆で力強かったです。ダイナミックレンジが違います。

第2部は雨だれ、スケルッツォなどショパンのマヨルカ島での生活やパリに戻る様子の解説を交え、舟歌、そして、英雄ポロネーズへ。その英雄ポロネーズは丁寧かつ大胆。場面の切り替えが鮮やかです。切ない部分は涙が出てくるほど切ない。

アンコールはノクターン第二番 Op. 9-2。音色が綺麗で透明です。会場は50名ほどのサロンで、終始、和やかな雰囲気でした。ピアノはスタイルウェイB211、1975年ハンブルグ製。響き過ぎず良い音色でした。また、演奏を聴きに行きたいです。