旅情派ミステリーで、日本全国の名所を映像で紹介してくれるお気に入りの「浅見光彦」シリーズについてです。
私が軽井沢の先生（内田康夫）の「浅見光彦」シリーズをテレビで観る様になったのは、1994年に「高千穂伝説」を辰巳琢朗氏（TBS）が「浅見光彦」役を演じてからでした。
それ以降、沢村一樹氏（TBS）や中村俊介氏（フジ）も「浅見光彦」役を演じて、同じタイトルの２時間サスペンスとして放映されているケースが結構あり、「浅見光彦」シリーズのテレビ放映のタイトル・配役などの全体像はどうなっているのか興味を持っていたので、調べてみました。
１．「浅見光彦」役の推移（全11代です）
①国広富弘；ＴＢＳ、 1回、1982.8.21.（後鳥羽伝説）
②篠田三郎；テレビ朝日、 1回、1986.10.11.（小樽）
③水谷 豊；日本テレビ、 8回、1987.9.8.～1990.7.3.
④榎木孝明；フジテレビ、14回、1995.12.8.～2002.4.12.、
劇場映画(角川)1回、1991.3.16.
⑤辰巳琢朗；ＴＢＳ、 13回、1994.4.25.～2000.3.27.
⑥沢村一樹；ＴＢＳ、 27回（18回＋連続ドラマ9回）、
2000.9.4.～2012.9.3.
⑦高嶋政伸；日本テレビ、 1回、2002.2.5.
⑧中村俊介；フジテレビ、39回、2003.2.28.～2018.3.29.
⑨速水もこみち；ＴＢＳ、 4回、2013.2.25.～2016.3.28.
⑩平岡祐太；ＴＢＳ、 5回、2017.10.30.～2019.1.7.
⑪岩田剛典；テレビ東京、 2回、2022.2.28.～2022.12.12.
合計； 116回
8代の中村俊介氏（39回）、6代の沢村一樹氏（27回)、4代の榎木孝明氏（14回）、5代の辰巳琢朗氏（13回）と116回分を11名の俳優さんが演じておられたのですね。中村俊介氏が回数も最多で、放映時期も2003年～2018年と長かったので、「浅見光彦」役として、よく印象に残っているのですね。
２．「テレビ局」別の放映回数（映画を除き115回）
①フジテレビ；53回
②ＴＢＳ ；50回
③日本テレビ；9回
④テレビ朝日；1回
⑤テレビ東京；2回
圧倒的に「フジテレビ」と「ＴＢＳ」の放映が多かったのですね。
３．複数回制作されたタイトル（3回以上）
①後鳥羽伝説（6回）；TBS国広、日ﾃﾚ水谷、TBS沢村、
TBS沢村(連ﾄﾞﾗ6,7)、ﾌｼﾞ中村、TBS平岡
②平家伝説 （4回）；日ﾃﾚ水谷、ﾌｼﾞ榎木、TBS沢村、TBS平岡
③天城峠 （4回）；日ﾃﾚ水谷、TBS辰巳、TBS沢村(連ﾄﾞﾗ2)、
TBS平岡
④漂白の楽人（4回）；日ﾃﾚ水谷、ﾌｼﾞ榎木、TBS沢村、TBS平岡
⑤天河伝説 （4回）；劇場映画(角川)榎木、TBS辰巳、ﾌｼﾞ中村、
TBS速水
⑥佐渡伝説 （3回）；日ﾃﾚ水谷、TBS辰巳、ﾌｼﾞ中村
⑦佐用姫伝説（3回）；日ﾃﾚ水谷、ﾌｼﾞ榎木、TBS沢村
４．２回制作されたタイトル
①小樽、②美濃路、③横浜、④津和野、⑤姫島、⑥恐山、⑦斎王の葬列、⑧高千穂伝説、⑨蜃気楼、⑩須磨明石、⑪志摩半島、⑫華の下にて、⑬首の女、⑭長崎、⑮菊池伝説、⑯化生の海、⑰箸墓幻想、⑱貴賓室の怪人(飛鳥)
５．映画化されていない浅見光彦シリーズ数？
内田康夫先生の全著作数は１６６冊あります。うち、「浅見光彦」登場作品は１１５冊との事です。
全映像化された「浅見光彦」シリーズは、７(3回以上制作)＋１８(2回制作)＋５１(1回制作)＝７６作品（映像化作品）となり、３９作品が未映像化作品となりますが、定かではありません？（１１５－７６）
６．映像化作品に出演回数の多い女優；
藤谷美紀さん、有森也実さん、黒川智花さん、遠野凪子さん、中山忍さん、原沙知絵さん、などが２回以上出演され好演されています。
７．作品以外で、整理の参考にした冊子；
①浅見光彦の秘密（極秘調査ファイル）307P（[著]浅見光彦倶楽部、[監修]内田康夫、2000(H12)年2月15日発行
・第１章 浅見光彦の不思議な世界
・第２章 浅見光彦の愛すべき人々
・第３章 浅見光彦の華麗なる活躍
ここでの内田康夫著作リストは、1死者の木霊～118ユタが愛した探偵が記載されています。
②浅見光彦の真実（極秘調査ファイル２）324P（[著]浅見光彦倶楽部、[監修]内田康夫、2000(H12)年8月15日発行
・第一の扉～事件が浅見を呼んでいる？
・第二の扉～ルポライターは天職か？
・第三の扉～この浅見にしてこの家族あり？
・第四の扉～類は友を呼び、浅見は事件に遭遇する？
・第五の扉～浅見が結婚しない理由（わけ）？
・追加報告書～浅見光彦倶楽部について
「浅見光彦全国制覇マップ」がP318～P319に載っています。
③浅見光彦the Complete華麗なる100事件の軌跡 237P（[著]浅見光彦倶楽部、[監修]内田康夫、2006(H18)年4月24日発行
・第１章 浅見光彦を巡る人々
・第２章 １００事件 完全ガイド
浅見が解決した100事件一覧が、「001後鳥羽伝説」から「100棄霊島」までの作品名と概略が掲載されています。
・第３章 浅見光彦資料集
８．浅見光彦の推理帽
中村俊介氏が「浅見光彦の推理帽」を被っているときがあります。当該「推理帽」のメーカーは、私の調べではフランスのギ・ラロッシュ（Guy Laroche）の様ですが、現在は、同様の帽子の販売はしていない様です。
最大の情報源は、やはりwebの「浅見光彦記念館」のデータです。興味のある方の参考になれば幸いです。
以上