仙台、作並温泉の「鷹泉閣(ようせんかく)岩松旅館」についてまとめたいと思います。
創業は、寛政八年(1796年)で、それ以前には、奈良時代 養老五年(1300年程前)の行基高僧や鎌倉時代 文治五年(800年程前)の源頼朝が関係しているとのことです。やはり、自然に湧出している温泉には歴史がありますね。
東京駅から東北新幹線「はやぶさ」(「こまち」と連結しています。)に乗り換えです。
仙台駅では、「仙山線」の山形行き快速に乗ります。
「仙山線」は、途中の「愛子(あやし)駅」を過ぎたくらいから、とてものどかな風景になります。
仙山線には、平成26年度に「土木学会選奨土木遺産」に選定された「仙山線鉄道施設群」があります。それらは、『1928(昭和3)年~1955(昭和30)年の竣工で、トレッスル橋、長大隧道など昭和初期の先端土木技術を反映し、転車台、変電所、機関区など東北初の直流電化や戦後、新幹線の礎となる交流電化発祥の地として世界に誇る日本の鉄道技術資産』です。【参考;土木学会ホームページ】
当該施設群のなかに、「作並駅」手前地点にある「第二広瀬川橋梁(通称:熊ヶ根鉄橋)」があり、自分が乗車している電車が、その熊ヶ根鉄橋を渡っているので見ることはできませんが、並走している作並街道(国道48線)の熊ヶ根橋が同様の赤いアーチ型の道路橋になっていて、美しい景観を生み出しています。
他に、「作並駅転車台・作並機関区・交流電化発祥地記念碑」も施設群に含まれています。作並駅近辺は、当時の近代技術が集積された地であったと知り驚き、ここを訪れられたことを嬉しく感じました。
作並駅を降りると、駅前には、「岩松旅館」さんと、以前お世話になった「一の坊」さんのバスが迎えにきてくれています。(快速停車時刻のようです。)
◆「岩松旅館」の天然岩風呂は、寛政八年(1796年)仙台藩主 伊達斉村公の時に殿様から天然岩風呂に「鷹乃湯」の名称を授けられたとのことです。
チェックインに時間があったのと、紅葉の時期でもあり、広瀬川を渡り「一の坊」さんの方へ散歩しました。
すぐ近くの橋から見える広瀬川の水は透明で河床がそのまま見えます。河床は、そのまま岩でできた地層であることと温泉が湧出しているような色合いを醸し出していました。
「一の坊」さんには、前回お世話になった事もありフロントに承諾を得てから、堂々とロビーに入らせて頂き、「くつろぎSalon」から「テラス」「水鏡の庭」を含めた里山の風景を少しの時間だけ見させて頂きました。やはり、そこからの景色は、変わらず大変綺麗で落ち着く景色だと感じました。(有難うございました。)
◆「岩松旅館」さんに戻りました。ロビーには玄関入ってすぐ左側に無料の喫茶「ラウンジひろせ」があり、その奥に「ギャラリーかまくら」もあり、ゆっくり寛げます。
チェックイン後、いつものように直ぐに楽しみの露天岩風呂へ向かいます。1階の景色のよい「食事ブッフェ会場前の待合い」を通り、少し長い階段を広瀬川沿いまで下ります。階段の入口には、「千社札」が多く貼られ、また、昔からの時を刻んでいる立派な「古時計」が見張り番のように鎮座していました。古時計には「贈 東京淺草小學校 學童疎開記念」と記されています。歴史を感じますね。
下り88段の階段の途中には、少し張り出した休憩所があり、紅葉と広瀬川がまじかに見え、とても綺麗です。
(つづく)