ずっと気になっていたので読んでみました

 

こういった本を読むとやっぱり今の時代に生きていて本当によかったなと感じます

毎日働くことすら嫌になってきてますがこの時代の人々からするとんでもない奴だと思われそうです

 

作中に出てくる零戦ってよほど性能良かったんだなと思いましたけど

欠点もそれなりにあった機体だったんですね

それでも世界と戦うために極限にまで軽量化し防御能力も捨てた

当時の旧日本軍の志みたいなものを具現化したような機体だったんだなと思いました

 

 

文庫で約600ページ程あって読むのにちょっと覚悟がいりそうだなと思いましたが

実際読んでみると夢中になりすぎて全然苦ではありませんでした

次々と明らかになる謎みたいなものとか

時折胸を熱くするエピソードとか

早く続きを読みたくて仕事なんか集中できなかったことを思い出しました

これは読み終わるまで仕事は休むべきだったと思いました

 

読み終わったあとも余韻がすごくてしばらく浸るための休みも必要な気がします

映画になっていることがわかって見てみましたが内容がだいぶ省略されていて

桑田さんの歌以外は小説だけでよかったなと思います

 

 

【あらすじ】

主人公とフリーライターの姉が自分たちの祖父について調べることから始まります

まったくどういう人物だったのかわからないので

祖父を知る人物から話を伺うために各地を訪れることになります

わかってきたのは祖父は非常に優秀で凄腕の操縦士だったのですが

積極的に戦おうとはせず時には無傷で帰還することもあった

周りからは臆病者と呼ばれる人だった

 

そんな祖父がなぜ特攻隊になり戦場に散っていったのか

当時のエピソードをまとめていくうちに真実が明らかになります

 

【感想】

胸を熱くするエピソードが多く

とにかく泣ける物語でした

 

戦時中ののエピソードだけがメインではなく

現代の主人公達にも考え方の変化が起きてくるのがよかったですね

祖父の生涯や生き様が時代を超えて若い二人の教訓になっているようでした

読んでいる自分もいろんな登場人物の生き様を見て教訓になった気がします

 

戦争のことについてはあまり詳しいことはわかりませんが

戦地に赴くことや名誉の死を遂げることが立派とされた

国の在り方やメディアの報道の仕方についても考えさせられるような本だったんじゃないかと思います

 

戦後何十年も経ち、当時を体験した人がどんどん減っていきますが

平和のためにこういった大変な時代のことを伝えていく機会が減っていかないことを願っています

 

 

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