蜂鳥あみ太4号との出会い | Grayhounds・ナオキvsボランドールの28回目の神経衰弱



はい、お世話様ぁ〜。ボランドールよ。
この挨拶やめようかしら。

少し前になるけどあたくしの昔話、好評だったみたいね…。

本当に一年に一度、あるかないかくらいの確率でああいう夜に出会う事ができるのよ。
年間の公演の本数にしたら少ないでしょ?

そう、それこそ我々が「凄い!」と思うようなバンドや演者に会える機会って本当に少ないのよね。
そして我々はどこかスレちゃってるところと人見知りも相まって「凄い!」と思わない人とはお友達になかなかなれない。
だからびっくりするくらいお友達がいない…。
「凄い」と思った人には簡単に話しかけれちゃうのに不思議よね……。

そのかわり我々が主催のイベントや二バンド会などは、そうゆう数少ない凄いお友達としかやらないから皆さんは、大いに期待を持って我々のそういった公演などにはきて欲しいわ。

話が逸れたわね…。

今日もここからはまた長い昔話をお聞きいただこうかと思うわ。




むかーし、むかし…。





そうあれは2008年の春の菊池ともかさんの衝撃から程なくして我々はグラムロックの老舗渋谷ラママに出演を果たす。

渋谷のラママというライブハウスはインディーズ時代のザ・イエローモンキー がホームとしてライブをしていたところ。
イエローモンキー のデビュー以降、ラママはグラムロッカー達の中心地的なライブハウスとして彼らにとって憧れの場所になった。

そして我々もシャンソンロックとは言いながらも、その憧れを持ったバンドであったので、当時出ていた横浜セブンスアベニューというライブハウスになんとか口利きをしてもらい、2008年5月、ついに出演できることになったのだ。

感慨深かった…。
嬉しかった…。
自分の作ったバンドであのラママに出る事ができるのだから…。

ただ我々はまだまだ自分たちのステージングやコンセプトなど超超手探り状態であったので初めて出演できたものの、拙いステージで終わってしまったのだった……。

そしてライブが終わり、事務所に呼ばれ精算とダメ出しの時間になった。

そこで我々はそこのブッキングの人に衝撃的な一言もらうのである…

「君たち…。次のライブ、うちのグラムロックのバンド達と対バンだよね。そこであんな感じだと笑われちゃうかもしれないね」

恐れ多くも我々は一本目のライブが決まったあと、立て続けにここから一月後の6月にもう一本ラママでのライブを決めてもらっていたのだ。
そしてその2本目のライブはいまラママで結構イケてるグラムロックバンドの中に入れてもらうという、冷静に考えると結構無茶振りなブッキングであったのだ…。
そしてその一言を食らったのだ。

我々は血の気が引いた……。
ヤバい…。これは本当にヤバい…。


笑われてしまう…。


そこからライブまでのひと月はなんというか生きた心地がしなかった。
できる限りのことをやろうとステージングを考えたり、そこで初めてお化粧を覚えたりした。

そして嫌でもやってくる2本目のラママ……。

流石の強者達との共演であったがなんとか「笑われちゃう」というような事はなかった…と思う。
当時のラママではイケていたのだろうが我々がお友達になりたいと思うようなバンドも居なかった。

あのひと月は本当に生きた心地がしなかったし短い時間で少しでもレベルを上げることに集中できたので、結果としてあのブッキングの人に言われた言葉は今となってはとてもありがたい言葉だったと思っている。
当時は死ぬ思いであったが……。

そんなボランドール劇団にとって試練の時を経てその四ヶ月後の2009年10月の某日、我々は都内某所の練習スタジオにいた。

試練をなんとか乗り越えた我々だったがまだまだ自分たちの未熟さや足りないこと、出来てないことを自覚していたし、似たようなお化粧系バンドがあれば観て吸収したいと思っていた。

そんな矢先、練習を終えオスカーといつものごとくスタジオのロビーでダベっていると、そこの壁に一つの気になるチラシが…。

「グラムシャンソンナイト」

化粧をしてマッシュルームカットの網タイツを履いた男ソファーに横たわった写真の上にその言葉が書いてあった。
ライブ告知のチラシなのだが我々の目が止まった。

「…グラムシャンソン…?」
なんと我々にぴったりな言葉であろうか……。
グラムロックとシャンソンを混ぜた上にこの男がそれを歌うのか……?!
み……………観たい……。
日付けを見ると…なんと今日、今夜なのだ。
場所は新宿。

「行ける!」

こんなに観たい感じのイベントな上にここからほど近い場所でなんと今夜…。
我々の練習はすでに終わっているのであとは時間を持て余すだけ……。

「オスカーさん、行きましょう!」

運命めいた物を感じたのと、ラママ系統とは違うお化粧系を吸収したいという欲望のもと、本当にいきなりチラシを見ただけでそのライブに行くことにした。

場所は今は無き新宿ゴールデン街劇場。

恥ずかしながら、わたくしはその当時新宿ゴールデン街の存在など知らなかったものですから街に漂うその怪しげな空気感も相まってとんでもない空間に迷い込んだな…と思いながらゴールデン街の果てにあるその劇場へ向かった。

予約もせずに2人で飛び込み席を確保して待つ。
芝居小屋に行った事がある人ならわかると思うが、ゴールデン劇場は芝居なども演れる小屋なので客席が大きな階段状に段々になっており、1番底の部分がステージになっている。
というかおそらくお芝居専門の箱なのではないかと思う。
そこでこのグラムシャンソンナイトは「どっシャン」と言われる4人のシャンソン歌手が変わる変わる出てきて一曲づつ披露してゆく。


1人目は可愛らしい女の子なのだが格好に似合わず濃いめのグラムロックを歌っていてオスカー氏と2人いきなり嬉しくなってしまった。

2人目は恰幅の良い女性、いや男性?中性的な方でいわゆるマツコデラックスのような感じの方。声量がすごく独特の世界感を持っていた。

3人目はスキンヘッドに白塗り、今のオスカーに近いようなメイクでカンウンターテナーというのだろうか、男性なのに物凄いソプラノ。網タイツの男と苗字が同じ……。2人は兄弟なのか?聞いたいことが山ほどある感じの方で、男性で高音なんて米良美一氏以外には見たことがなかったので物凄い刺激を受けた。

そしてお待ちかね。4番目の網タイツの男。

怪しげな格好はもちろんだが今と変わらない凄まじいまでの目力、ボーカルはすでにいまと変わらないくらい完成されていた。
カリスマ性あるなーと思ったのが第一印象であった。

あと……………正直……………怖い……のよ。

なんなんだこの人は??的な怖さというか…。まあほとんどいまと変わらないのだからすごいとしか言いようがない……この時すでに歌だけでなくステージも全て完成されていたのだ。

その4人が順繰りに歌ってゆく。
4周ほどしておしまいになったような気がするが記憶が定かでない。

ライブハウスでもなく劇場で、全くもって共通性のない4人が順繰りに歌うスタイル、個々の見た目や歌のインパクトなど。

なんだか思っていた以上に得体の知れないものを見た我々は流石になんとも言えない高揚感を味わった。
あたくしは「うん、コレは勇気を出してきて良かった、なんでも飛び込んでみるもんだな」と思ったのを覚えている。

そして帰り際、あの網タイツの男に呼び止められた。

どうやら謎の男二人組が観覧しにきたことに少し驚いているようだった。
おそらくだが彼等の中で大体来るお客様の目星がついていたのだが謎の奴らがいると……。

裏で「あれ誰のお客さん!?」みたいになっていたのじゃないかと……。

想像の範囲を出ないが……。


彼に怖い印象を持っていた我々だったが話してみると……………これ以上細かくいうと営業妨害になりかねないので割愛する。が、彼も我々に興味を持ってくれたようだった。

そこからしばらく、共演などはなかったが我々のセブンスアベニューでの企画公演か何かに呼ばせていただいてそこで再会したのが最初だったような……………いや、違うか…いろいろ定かでない……。誰か教えて……。

そんなこんなで一度見たら忘れられない蜂鳥あみ太4号氏との馴れ初め話でございました。

あれから10年以上、年に一度以上は我々と絡んでいただく関係が続いている。

が、ここにきて怒涛の絡み3連戦が今月、来月と勃発するのだ!
いろいろな方面からお話をいただき、狙ってないのにこうゆうことになった。

やはりどこか彼とは運命めいた何かを感じずにはいられない。

我々も楽しみなこの3連戦!

お見逃しなく!!



10月9(土)横浜日の出町シャノアール(ボランドール劇団)
ボランドール劇団×蜂鳥あみ太4号とショルヘーノ2マン「日ノ出町グラムシャンソンの夜~秋の陣」
16時開場 16時30分開演

https://m.facebook.com/Chat-Noir-%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%8E%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%AB-274521789252786/
(神奈川県横浜市中区日ノ出町1丁目76-1)
料金:3500円(別途オーダー)
出演:ボランドール劇団、蜂鳥あみ太=4号とショルヘーノ
予約:お店・各演者・またはイベント名・予約名・人数・お電話番号をご明記のうえ
susugu.hachidori4@gmail.com迄



10月24(日)新松戸ファイヤーバード(ボランドール劇団)
"新松戸ゴールデン劇場 3MAN LIVE"
OPEN 18:00/START 18:30
TICKET 前売\3,000 当日\3,500
※別途1drink(\600)charge
※18:30迄にご来場の方は1drink orローストポークpresent
TIGET(お取り置きご予約のみ)
配信有り
TICKET \2,500
※ツイキャスプレミア配信
※ご購入後は録画のご視聴が11/7まで可能です。
ACT
・ボランドール劇団
・京子バラッド
・蜂鳥あみ太=4号with佐藤真也(pf)
twitcasting.tv




11月12(金)代々木Barbara (ボランドール劇団)
「極悪いちご団&のまど舎しょうけい×ボランドール劇団×蜂鳥あみ太=4号 スリーマンライブ」
ADV/DOOR 3,000/3,500(1D別600)
MC:シギハラ(じなんぼ~いず)
@ライブハウス代々木Barbara(代々木Barbara
barbara.omatsuri.tech
※YouTube配信あり!投げ銭ポストカード販売あり!