小学校から中学校に変わる時、名称が違ってくる教科がある。
一つは算数が数学に変わること。
どこが違うのかなって思うけれど、算数は数学の一部なのである。
数学の中で生活と一番密接に関係する部分が算数である。
算数で学んだことが成り立つのを、証明するのが数学だということ。
算数は常に実在することを学んでいくが、数学は実在しないことも、
学んでいくのである。その数学を一番利用するのが物理学である。
もう一つは図画工作が美術となり、工作の一部分は工芸や技術科で学ぶことになる。
図画も美術の一部ということは理解できるかと思う。
小学校では最低限必要な部分を学び、中学校、高校で詳細を学ぶ。
さらに大学は専門的に追究する。それが授業の流れである。
ほとんどの人は、小学校から同じようなことを勉強しているように思うのは、
単純に概要から詳細といった流れから授業が行われているから。
率直にいうと、中学校までの勉強でほとんど基本的なことは、学んでいるので、
それ以上の学校は必要ないと言えば、そうであるのは事実。
特に中学校と高校の授業がダブっている部分もあるということで、
中高一貫教育が取り入れられつつあるのは、その理由から。
勉強が好きな人にはいいが、嫌いな人にはこの6年間は苦痛かもしれない。
私からすると高校が必要なのかも疑問に思っている。
高卒の検定試験に受かれば、大学入学試験が受けられるのだから。
理系の人間からすれば、やりたくない国語や歴史、公民等を、
文系の人間からすれば、やりたくない数学や物理、化学等を、
年間最低4時間程度勉強しなければならないという事実は酷である。