社会人一年目


社会にでることが当然ですが初めての経験

なので、全てが新鮮でありまた何も考えて

いなかったので、上司の言われるままに

素直に物事を受け入れて、消化してもくもく

と業務をこなす日々です。


社内では色々な人間模様がありましたが、

一年目なので、疑いもなくなんとなくや

っていました。

※今、回想すると複雑な心境になります。


お陰様で疑うことを知らなくて純粋無垢

のため、営業成績は手取り月収が同年代

の何十倍なんてことありました。



稼いだお金は父母にある程度献上して

普段の生活へ浪費してなくなりました。


貯金はなく収入は右から左に使うこと

をしていました。


何の疑問もなくフルコミッションの仕事を

しておりました。


そんな折、同棲していた彼女から結婚する

気があるのかどうかなのかと詰め寄られ

相手は7つ年上であり、とくにこだわりも

なかったし責任とケジメがあるので

結婚に同意して籍をいれることにな

りました。

世帯を持つことに。


ほどなくしてわたしが尊敬している先輩が

退社することを聞き、今の仕事が社会的に

真っ当ではないいうことをつきつけられ

後追いで会社を辞めることにしました。


この頃のわたしは人生を考えるどころ

か明日のことも考えていない人間でした。


なんとなく生きていて、未来に何も夢も希望

もなく、生きながら死んでいるような


自動で動くゼンマイ仕掛のおもちゃのようで

す。

怒ることも泣くことも喜ぶことも本気で笑う

こともありませんでした。


色で例えるとグレーです。


しかし若者特有の根拠のない自信だけは

ありました。