タナカナオキ おはなしのたまご

タナカナオキ おはなしのたまご

音楽プロデューサー、田中直樹の別の顔。

はじめまして、タナカナオキです。

ちょっと自己紹介。。


田中直樹(タナカナオキ)

音楽プロデューサー。

自身の活動として、沼井雅之とユニット「n/(エヌ)」としても活動中。

音楽活動についてはn/ブログを見てね⇒こちら

n/ライヴで朗読を始めたのをきっかけに、文章書きを開始。

2007年、ライヴにて「イルカとクジラ」を出版(完売)。

絵本作家きむらゆういち先生に弟子入りする。

現在、マイペースにおはなしのたまごたちを増産中。


どうぞごゆっくり。


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『25日のサンタクロース』

(SE-スレイベル-ピアノ)

(クリスマスの夜の街中の音、遠く聞こえるクリスマスソング)


「ごめん、今日は無理みたいだ」
と僕は、電話の向こうの彼女に言った。
「明日の朝には、そっちに行くから…うん。ごめん…」
24日の夜。
明日の朝には入稿しなければならない僕は、彼女とのクリスマスの約束をキャンセルした。

(SE-夜明けの雑踏)


25日の朝日は、心なしかキラキラしてる。
電車もガラガラだ。
彼女の住む駅で降りる。

すると、スクランブル交差点にサンタクロースがいた。

僕は直感した。
あれは、本物のサンタクロースだ!

赤いサンタクロースコスチュームに白い髭、おまけにプレゼントの詰まった白い大きな袋。
交差点で空を見上げながら、何かを待っているみたいだ。
完璧だ。
サンタクロースだ。
言っておくけど…僕だって東急ハンズで揃えた、にわかサンタかどうか……そんなのは一目瞭然さ。
彼は、オーラが違った。

ホンモノのサンタクロースだ。

僕はゆっくり、彼に近づいて声をかけた。
「あの~、サンタクロースさんですよね?」
そしたら、なんて答えたと思う?
こう言ったんだよ。

「はい。サンタクロースです」

どう?
すごいだろ?
僕は、気の効いた事も言えず
「ご苦労様です」

そしたら、サンタクロースは少し照れくさそうに言ったんだ。

「あはは…でもね。見ての通り、プレゼントを渡せずじまいだったんですよ…あはは…」

「えっ?」
耳を疑ったね。
僕は、内心思った。
(あんたの仕事って、1年で昨日しかないんとちゃうの?)

でも、当の本人は、ご満悦な顔だった。
「ん?どうゆうこと?」

と、つい、聞いてしまった。
すると。
誰かに話したかったんだろうなあ。
サンタクロースが言ったんだ。
「ん〜立ち話も何なんで、そこのドトールにでも入りません?
僕、おごっちゃうし…トナカイが来るまで、2、30分かかるらしいんで…
どうです?…コーヒーでも…なんだったら、サンドイッチも……」

(マジか!サンタクロースとドトールなんて、こんなこと滅多にないぞ!)

大荷物のサンタクロースは、店員さんのヒンシュクの的になっている事もおかまいなく席に座った。
僕は、ドトールで軽い朝食を食べながら、サンタクロースの話を聞く事になった。

「いやあ~~それがね…………」
サンタクロースは嬉しそうに『なぜプレゼントを配れなかったのか?』を、語り出した。



「この国の人ってさ…思ったより皆んな、幸せなのよ。。だから、僕のプレゼントは…いらないって言うんだよね」

「えっ?プレゼントいらないって?」

「そうなんだよ。幸せなんだよね。日本って。
プレゼントを渡そうとしたら『私よりもっと、タイヘンな人に渡してあげてください』って…次の人も、その次の人も…
で、結局、僕は、配れなかったプレゼントを抱えて、朝を迎えちゃったってワケさ」

「そっかあ…プレゼントいらないって、断る人、いるんだ…」

「今の日本では…モノではなくて、誰かとツナガル事を『幸せ』と言うらしいんだ」

「なるほど…『幸せ』ね。…ちょっと、良い話ですね」

「だろ?みんな『幸せ』なんだよ。この国は」

「なるほどなぁ…」

サンタクロースは、差し込む朝の光の中で、嬉しそうに笑っている。

「あ、トナカイ来ちゃったから。じゃあ、僕、行くね」

「えっ?」

「じゃ、また、来年」

「はい、来年、会いましょう…お元気で」

「おうっ、元気でやるさ!まだまだ、Amazonにはまけられないからなー」

サンタクロースは、迎えに来たトナカイのソリに乗った。空に舞い上がった。
そして、サンタクロースは薄い飛行機雲を残して消えて行った。


僕は、彼女の家へ向かって、歩き出した。
「本物のサンタクロースに会ったことを話したら、彼女は何ていうかな?」
なんて、思いながら。


(ガットギター)

「理想的な直線」

君の事が いつも 気になる
考えて 過ぎる 
クセがあるから

最短距離を 見つけられれば
一瞬の中に永遠を感じる

僕の前には 空間があって
どんなに離れてても 
君に 届く

理想的な直線をイメージする
それは君と僕を繋いで行く
割り切れない事を 許していく
それは飛行機雲より 数学的だった
悲しみや 後悔を
単純な 数式に 
置き換えれば 無理なんていらない

(ピアニカ)

君の事が なぜか 気になる
心の中のベクトルを信じる

昨年も参加させて頂いたTシャツコンテストに
今年も田中直樹、作品を応募しました!
お近くの方は是非、応援して下さいね~!!

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パレットギャラリー麻布十番・夏の風物詩として
ご好評をいただいています「P-Shirts展」。
今年もその季節がやってきました!!



パレットギャラリー麻布十番
麻布十番納涼まつりプリントTシャツコンテスト
「P-Shirts展4」
日時8/19(水)~24(月)11:00~19:00
(最終日は17:00まで)
※8/22,23はまつり期間のため13:00~21:00まで。
また21日は機材搬入のため17:00までとなります。

会場:パレットギャラリー麻布十番
〒106-0045 東京都港区麻布十番2-9-4
tel.03-6435-2336 mobile. 070-6658-8154
http://palette-gallery.jp
https://www.facebook.com/palettegallery/
※田中直樹は在廊しておりません。予めご了承ください。


展覧会期間中の8月22日(土)・23日(日)は麻布十番納涼まつり。
商店街もたくさんのイベントが催され、多くの人たちで賑わいます。
今年もパティオ十番にほど近いパレットギャラリー麻布十番では、恒例となったTシャツコンテストを開催!
様々な分野で活動するクリエイターの方々が応募したプリントTシャツが展示され、期間中販売するだけでなく、お越し頂いた皆様に投票をしていただきます♪
コンテスト上位作家は人気投票と実売数で決定となります!!

都内有数の麻布十番納涼まつりを楽しみつつ、是非Tシャツデザイン投票にいらしてください!
お待ちしております。


現在開催中のアート展「AZ USUAL/CHANGE the LIFE」
参加していますが

企画協賛の有限会社ビート・プラネット様のご協力を頂き
CHANGE the LIFEで出品中の
田中直樹 アートキャンバスプリント作品「Strange Birds」

トートバッグプリント作品「Strange Birds(Noble and Commoner)」

展示期間中のみ通信販売を受け付けさせて頂きます。
「AZ USUAL/CHANGE the LIFE」の会期詳細はこちら⇒http://ameblo.jp/naoki-tanaka/entry-11995596314.html

【通販受付期間】
2015年3月5日(木)~3月8日(日)受付分
※期間外のメールはお申し込み出来ませんのでご注意下さい。

【価格】
アートキャンバスのみ=¥5,200+税(5,616円)
トートバッグ=¥2,200+税(2,376円)
セット価格=¥6,800+税(7,344円)

【ご購入方法】
1)件名に「通販係」、
本文に
「お名前(フリガナ)、
 郵便番号、
 ご住所、
 お電話番号、
 メールアドレス、
 ご希望の商品と数量」を記載し、

info★create-n.net
↑★を@に変換したアドレスにメールをお送り下さい。

商品代金以外に
宅配便送料(地域により送料が異なります)が加算されます。
送料のみクロネコヤマト便の着払いとなります。

2)内容確認後、
振込口座を記載した「受付完了メール」を返送します。
指定口座に金額をお振込み下さい。
(振り込み手数料はお客様ご負担となります)

3)ご入金を確認次第、発送致します。
(受注生産のため、会期終了後約3週間程お待ち下さい)

そのほかご不明な点がありましたら
メールにてお問合せ下さい。

info★create-n.net
↑★を@に変換したアドレスにメールをお送り下さい。

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