先日の出張中の話


めったに行かないゴルフの練習に

精を出したのです。


今年からお付き合いのある

銀行のゴルフ会なるものに参加し、

地域の経営者に触れるのと同時に

支店長にゴマをすっておこうと考えたのです。



その練習場の従業員のおばちゃまが世話好きで

ちょっと辟易気味で後にし


食事をして帰って寝ようと

何を食べるか思案・・・


一人だし、ちゃっちゃと・・・と思い

近くの回転鮨に飛び込んだのです。


入った途端

アルバイトらしき可愛い姉ちゃんに


「お名前書いて待っててください」

と言われ


「待つならいいわ」っと帰ろうとしたら


「すぐ片付けますので・・・すぐです、すぐ」


店内を見渡すと

待ち客が3組

カウンターをちゃっちゃと片付ければなるほど

すぐ座れそうである。


ホールでかいがいしく動いている

アルバイトらしき姉ちゃんが二人

4組ほどの片付けをし、

名前の書いた順番を呼びだしたのです。


混む事を予想してか

カウンターにパズルを埋めるが如く

きっちりと隙間を開けずに誘導していく


まあ、このリストが上手いか下手かで

客の回転率が違うのだろうなぁ


と思いながら

私の番になるとさらに後から一人で来た

初老のおじちゃんとあたかもご一緒みたいな扱いで

席に案内されたのです。


まあ、回転率はいいだろうが

滞在率はこれぢゃ駄目だろうなぁ

まあ、頭はいいが本質がわかっていない

若さがでたなあ・・・まあ可愛いから許そう


ってな感じで

食べ出したのです。


私の準地元の回転すし屋さんは

皿がくるくる回っていますが

大抵の客は食いたいものを注文する方式なんです。



安い皿は126円高い皿は630円で

私は好きな

納豆巻き、エンガワ、アナゴ、アジ、サバ

と頼みさらに玉子、山わさび、サラダ巻き、ネギトロ

そして、プリン体を気にしつつえびマヨと

小学生か!!って感じのメニューで満腹になったのです。


滞在時間わずか10分程

うむ、回転率はいい


と思い、会計してもらい

ドリンクバー無料券を二枚もらい車に乗り込んだのです。


しかし、ふと思ったのです。

会計が3800円


何気なしに払ったのですが

10皿で3800円となると

1皿380円

平均を取ったとしてもそれは高すぎないかと・・・


鮨屋にはよく行くのですが

鮨屋で鮨だけを食うのは極端に少なく

ましてや回転鮨に一人で行く機会など

皆無に等しいので一人の金額と言うのは

ちょっと自信がないのだが


それにしても

高すぎる・・・(3800円なのだが)

どんなに組み合わせをシュミレーションしても

高すぎるのである(3800円なのだが)


3800円を一人の夕食で払う云々よりも

言われのない3800円の支払に

暫く悶々と過ごし

ホテルに着く寸前に満を持して電話したのです。


レシートは即効に破り捨てているのだが

私には伝家の宝刀「ドリンク券」がある。

これは貧乏たらしい話ではなく

このような問い合わせの電話を入れたら

どのような対応をするんだろう?って素朴な勤勉欲なんだ

とあの可愛いバイトの姉ちゃんに

「せこいオヤヂ」思われる恐怖感に打ち勝ったのです。


電話して数分後

原因が判明

隣のしょぼいオヤヂの分まで会計していて

私だけの会計は1700円ほど


「本当に申し訳ございません。今から多く頂いた分を

 お戻しに伺います。どちらまで伺えばよろしいでしょうか?」


と言われまさか

「バイトの君が私のホテルまで届けにおいで」

なんてことは言えず

その対応とその誠意で満足


次にいつ行くか判らないけど

行った時に多い分を判るようにしておいてくれれば

いいでっせ

っと心が晴れ晴れとしたのでした。


クレームの対応と言うのは難しい

クレームをつける客と言うのは

今まで見る限りで

細かい問題点が重なった時に爆発するもの


その後の対応で二度と行かなくなるばかりか

風評の被害、ましてや経営の危機にまで直面します。



昨今、厳しさをます飲食店

ますます淘汰の時代が進むのでしょうね