とある「先生」と呼ばれる職業に就いていたころ

(資格取得を支援するインストラクターとでもいいますか)

 

始業の準備に向かって歩いていたところ

段差も何もないところでつまづいた

 

えっ!?

ってなっていたところ

すかさず一緒に歩いていた先輩が

 

「そんな季節なんよ」

と言った

 

特別親しい先輩ではなかったけど

とても見透かされた気がした

 

仕事が繁忙で

経験が浅いワタシは無自覚に疲れていた

ゆえに身体と頭がちぐはぐになっていた

 

でもそれを

「しっかりしろ」でもなく

「なにやってんの」でもなく

「そんな季節なんよ」と言ってくれたのは

 

(ワタシの)やっていることは間違ってない

頑張っていてもうまくいかないこともある

そして同じ季節はいつまでも続かない

 

みたいなことをぎゅっとしてさらっと言ってくれたように思えた

 

特にくよくよ悩んでいたわけでもないけど

一瞬にして腑に落ちたというか

そっか、、、と軽くなった気がした

 

先輩は

超サバサバした女性で

男性の多い職場ででもおしゃべりは好きで

とはいえワタシはあまりかかわりがなかったのだけど

とても尊敬していた

 

わけあって

数年でワタシは転職することになったけれど

 

先輩のような

些細なことに気がつくことが(特別なことではなく)さらっとできる人になりたいなと

今でも思っている

 

ていう話