前回からだいぶ間が空いてしまった。

 

前回から現在までの出来事を完結に報告する。

 

 

アパートに入居した日、不動産屋同席のもと、大家と契約。備え付けのモノなどについて説明してくれた。

 

しかし、ハプニング発生。

 

トイレと浴室の換気扇は、スイッチ式ではなく、天井から垂れ下がっている紐を引っ張ってON・OFFさせる旧式のものなのだが、トイレの紐を大家の奥さんが強く引っ張ったらバチンと取れた。

 

つけっぱなしになる。直すために大家が隣のキッチンの壁を取り払うも消せない。

 

後日修理工が来てOFFにしたが、紐は取れたまま。

 

大家が取った壁もキッチンの隅に置いてそのまま。

 

聞いたら9月にスイッチ式に変えることにしたから、それまではこのままらしい。

 

もう慣れたが、その意味で部屋はまだ完成してない。

 

 

 

 

また、部屋にはベッドなど一部家具がなかったためIKEAで購入した。

 

IKEAは組み立てが本当に難しい、夜10時に始めて、終わったのが夜中の3時。

 

しかも一部失敗していた。

 

疲れて次の日の授業を休む。

 

次の日大家の奥さんが窓掃除のために業者と一緒に部屋に来たため、そのとき相談したら息子と一緒に直すのを手伝ってくれた。

 

 

部屋はまだテレビなどないが、もうこのままでよいと思えるほどに生活が落ち着いてしまっている。

 

 

携帯のSIM、インターネット、TV接続機器は全てT-mobileで購入。

 

 

なお、まだテレビ本体は買っていない。なぜなら一時的にお金がないから。

 

 

 

部屋については以上。

 

 

 

 

次にサマースクールであるが、粛々と授業を受け、最後にプレゼンをして終わり。

 

プレゼンはクラスメイトの日本人の一人が全ておしゃれに編集してくれたので何もしなかった。

 

 

最後の週に、クラスメイトのインド人(自分と同業者)がほかの生徒と先生を夕食に招待してくれた。

 

 

 

行ってみると、めちゃくちゃ部屋が広い。

 

 

家族住み、年次などを差し引いても我が方との待遇の差は明らか。

 

 

話を聞くと、彼は今の仕事に就くために受験者が何十万にいた試験を7位で合格したとか。

 

 

門の狭さが日本とは大違いである。

 

(以下、脱線する)

 

自分はまだ一人前ですらないが、日本と諸外国の同業者を比べてみると、我々の特殊さ、あるいは歪さを見ることがある。

 

通常、専門的な職業につく場合、外国では少なくとも自分の国の大学の修士号、場合によっては英米圏の大学の修士号も、さらに人よっては博士号まで取ったのちに仕事に就いている。

 

フランスのマクロン大統領やオランド前大統領など典型だろう。

 

 

翻って日本はどうか。

 

特に年次の高い人々で、優秀と言われていたのは大学中退である。

 

大学在学中に試験に合格したため、大学を卒業せず中退して今の仕事に就いた人たち。

 

中退は一部例外的とはいえ、学部卒が多数を占めている。

 

 

これについては、いろいろな評価ができるだろうけど、

 

当事者として今後心配なのは、大学院の授業や論文を通して論理的思考、教養、ディベート力を身に着けた諸外国の同業に対して、

 

4年間単位のために勉強し、1年半仕事に関係ある分野の勉強をしただけで、英語も彼らに比べれば決して上手いと言えない我々が果たして対等に渡り合っていけるのか、

 

ということである。

 

ある作家に言わせれば、即席栽培ではないかと。

 

実際、上記の例のように、ウチでは教養や論理的思考といった、時間をかけて鍛えられる能力をあまり重視せず、事務処理能力と語学力に比重が置かれている。

 

語学力については、日本を発つ前に上司からも「とにかく語学だけはできるようになれ、できれば英語も」というように

 

職場全体として死活的に重要な能力として認識されている点、気を引き締めて取り組まねばと思うのだが、

 

この教養や論理的思考というのは、そもそも職場以前の、国全体の教育の問題である。

 

自分の問題なので、「心配だー」と言っているだけでは何も解決しないのだが、これ以上は長くなるので今日はここでやめておく。

 

 

 

少なくとも、インドの彼の学歴は聞いていないので、試験の熾烈さ以外の状況はわからない。

 

 

なお、本場インド料理はめちゃうまかった。

 

 

 

そして部屋の一室はスパイス保管庫となっていた。これは氷山の一角。

 

 

話を近況に戻すと、

 

サマースクールが終わった後は、毎日暇なので、ジムに通い、カフェで勉強する日々を過ごしていた。

 

また先週は、地方のブルノとトシェビーチを訪問。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

のどかさや、良い意味で英語が通じないのが地方の良さである。

 

 

旅は語学力の向上にもいいと思う。

 

自分が目的地に着けるのか、列車は来るのか、ちゃんとホテルに着けるのか、

 

母国から遠く離れた異国の田舎で、周りに地元住民もほとんど見当たらない、このままだとどうしようもない、

 

そういうほんとに小さいながら、自己の生存が脅かされる状況が脳をフル回転させ、普段より語学力も向上させる

 

そしてそのメモリーが残るので、旅で覚えた表現や単語は決して忘れない。

 

 

今後も時間を見つけて地方都市を巡っていこうと思う。

 

 

そして昨日、冬学期の登録があり、明日は説明とウェルカムパーティーがあるらしい。

 

 

この冬で語学力を飛躍させたいところ。

 

 

平凡な毎日を送らず、積極的にコンフォートゾーンから出ていけるようにもする。