ここ数日、日中は暑いのでホテルにこもりきりの日もあった。
夏の雲一つない青空はヨーロッパの醍醐味の一つだが、他方で日差しが強すぎて、思わず手を顔にかざして歩く。
日焼け止めと帽子が欠かせないのだが、いまだに買えていない。
明日で、プラハに来て一週間になる。
まだアパートを探していてホテル暮らしなのだが(アパートについては決まってから記事にしようと思う。)、
街を歩いていると4年間の変化を感じることがいくつかあった。
感じるのはプラハのみならず、自分自身についてもである。
ほとんどは些細なくだらないことだが、以下報告する。
プラハの変化について
大前提として、大部分は4年前とほとんど変わっていないが、観光や生活に少し「おっ」と思う変化があった。
・Trdelnikの増加・多様化
いきなりほんとどうでもいいことだが、Trdelnik(以下、Trd.)店のプレゼンスの高まりが著しい。
以前はホットドッグやパラチンキ(クレープ)の店だったところがことごとく彼らに取って代わられている。
旧市街だけに限っていえばTrd.店の過密さは、おそらく原宿のタピオカミルクティーと並ぶか、あるいはそれを凌ぐかもしれない。
しかも、自分が知っているのは粉砂糖をかけただけのSimple is the bestなものだったのに、
今は生クリームやアイスクリームを空洞部分に入れてフルーツをのせた、いかにもインスタ映えのするものへと進化している。
ちなみに、Trd.はチェコ名物と言われているが、某情報筋によれば、実際はルーマニアかどこかから来たものらしく、90年代にはなかったらしい。
以前はよく食べていたが、今回はまだ一度も食べていない。
・大道芸人の絶滅
以前は旧市街やヴァーツラフ広場に、全身を金や銀色に塗ってピーピー音を立てていた輩や、
杖一本で空中にとどまっているように見えるアラブ風のパフォーマーがいたが、今回は全く見かけない。
おそらく、行政が取り締まったのだろう。賢明な措置といえる。
かわりに広場のMustek側、New Yorkersの前にばかでかいクルテク、白熊、ゴリラがのっしのっしと歩いている。
他方で、物乞いは相変わらずいる。
・物価
以前を詳しくは覚えていないが、あまり東京と変わらないのではないかと思うものがある。
特に飲食店。
レストランにいけば1000~1500円、カフェなら500円と日本と変わらない。
牛丼屋やファミレス、定食屋がある日本のほうが外食は安く上がる。
早く自炊したいが、今は家なき子のため外食が続いている。
・英語
現在、若干の危険をはらんでいるのが英語である。
観光都市のため、英語が以前より通じるようになっている(ように感じるだけかもしれないが。)
以前は英語留学のため正直どうでもよかったが、今回はチェコ語を学びに来ており、
英語なら簡単な注文であってもチェコ語だと立派な勉強になるため、チェコ語を使いたいのだが、レストランなどでは一言目に英語で話しかけられることが多い。
昨日もこちらがチェコ語で話しかけているのに英語で返された。
「観光客」という色付き眼鏡を取り払いたいものである。
また、こちらの能力の課題でもあるが、
チェコ語で話しかけても理解されてないとわかるや英語に切り替えられるため、
いかに「こいつはチェコ語だけで足りる」と思わせるかがカギとなる。
最悪英語がわからないふりをするのもありである。
・1.5Lペットボトラーの激減
1.5Lの水を抱えて歩く人が道でもトラムでもあちこちいて、
自分もマットーニ1.5L(白ブドウ味)をいつもカバンに忍ばせていたのだが、
この暑さにもかかわらずほとんど見かけない。
理由はよくわからないが、1.5Lを持ち運ぶことが「ダサい」という価値観へと変化したのだろうか。。
今は生活圏が観光エリア内にほとんど限られるため、この点はさらなる検証を要するかもしれない。
自分の変化について
当たり前かもしれないが、自分の変化のほうが大きい。
4年間で大学卒業、就職試験、旅行、就職・実務研修と振り返れば変化著しかった。
よくいえば大人に、悪くいえば年を取ったと感じる部分もある。
これもまた、些細なところで感じるのだが。
・飲食について
ついて間もないのでなんとも言えないが、ビールをそこまでたくさん飲めない。
クオリティと安さは一級であるが、そこまで「ビール飲みたい!!」とはならない。
でも、振り返るとほぼ毎日飲んでいるか。。笑
これは要経過観察である。
また、前回浴びるほど飲んで激しく後悔したモンスターエナジー。
昨日もスーパーで500MLが125円で売られており恐怖を感じたが、
前回帰国してからエナジードリンクをほとんど飲まなくなったので、
今回は同じ轍を踏まないだろうと信じている。
引き続き飲み物だが、水について。
前述のマットーニを今回も買って飲んでいる途中に気が付いた。
前回も思い返せばそのような記憶もあるのだが、
硬水の常飲があまり体に合っていないらしい。
マットーニは温泉都市カルロヴィ・ヴァリでボトリングされている硬水で、
硬水にはカルシウムやマグネシウムが多分に含まれる。
日本は軟水のため、高い硬度の硬水を飲んだため少し調子が悪くなった。
どうしたものかと調べたところ、幼児は硬水が飲めないため、幼児用として軟水が売られていた。
炭酸や味付きは選べないが、それを飲むとまた体調がもとに戻ったため、基本的に軟水を飲むことにする。
また、例えばインドのようにシャワーの水しぶきが口に入っただけでおなかを下すといった衛生面の話ではないため、
常飲しなければ多少飲んでも問題ないし、慣れていくかもしれない。
ちなみに、硬水は髪や肌を乾燥させもする。
これも、軟水化させるシャワーヘッドが売られているので、それに付け替える予定。
食べ物については、最初にチェコ料理を食べたらしばらくおなか一杯で、以降中華とベトナム料理を中心に回している。
野菜不足解消でベジタリアン料理屋にも行った。
卒業旅行でベトナムを訪れて本場を味わった身としては、こちらの店はおしゃれで綺麗すぎ、また値段も本場より高いが、
それなりにおいしいため満足している。
このとおり、食に関しては依然より保守的というか、あまり重たい食事を好まず、アジア料理を恋しんでいる。
たぶん加齢のせい。
・相手と接する態度について
以前は相手が外国人であるという点を意識して、変に固く接していたが、
今は少なくとも英語を話すときは日本語を話すときとあまり変わらない態度を保つことができるようになった。
これは前回より英語が上達し、日本というホームでもアルバイト(本屋)で観光客の接客をし、
英語が通じない中国やベトナムに一人で旅行し、先月は喧嘩とまではいかなくとも揉めながら各国の人間と仕事していたので、大いに鍛えられたと思う。
他方で、素の態度がテンション低めなので少しは外人属性をまとってもう少し陽気にすべきとも思うこの頃。
なお、チェコ語を喋るときはキョドっている模様。
それだけ、語学力は他のパフォーマンスにも影響を与える。
現時点で、チェコ語は決して秀でているとは言えない。全く言えない。
しかし、曲がりなりにもチェコ語既修者は職場史上初で、同期からもすでに流暢なのだとよく勘違いされる。
前回の経験は必ずアドバンテージなはずなので、まずは語学をしっかり固めたい。
明日からはサマースクール、少し怖いくらいに淡々と研修生活が始まっている。