線路内に迷い込んだ高齢者を救助 連携プレーの4人に感謝状

6/23(火) 11:15配信 千葉日報オンライン


人命救助で署長感謝状を贈られた錦織さん夫妻と和田さん(前列左から)=富津署


 千葉県警富津署(仲村正信署長)は、線路内に迷い込んだ80代男性を連携して助けたとして、4人に署長感謝状を贈った。


 贈呈式には、富津市内の造園業、錦織秋夫さん(56)と妻の恵美子さん(54)、君津市の新聞配達員、和田太一さん(58)が出席。富津市内の60代女性も救助に加わったが、欠席した。


 同署によると、5月21日午後2時55分ごろ、富津市大堀のJR内房線踏切を通りかかった錦織さんらは、約50メートル先の線路内に高齢男性1人を発見した。男性は、さらに奥へと歩き続けていたため、4人は非常ボタンを押し、線路外に誘導、警察へ通報するなど、とっさに手分けをして救助した。


 当時、男性は自宅から散歩のため外出したが、「帰り道が分からなくなり、線路内に迷い込んでしまった」と話したという。


 錦織さん夫妻は「線路上のことなので怖かったが、みんなで連携できた」。和田さんは「びっくりしたが、助かってよかった」と、それぞれに事なきを得たことを喜んだ。


 仲村署長は「尊い市民の命を救ってくれた皆さんに心から感謝している」とたたえた。