こんにちは。現役大学生の山下尚宏です。

 

 

皆さんは自分が大人になったと感じた時はいつですか?

 

 

 

 

僕は22歳の大学生で、年齢的にはもう立派な大人です。

しかし、この記事を読んでいる方の中には30代、40代になっても大人の自覚はない。

と言う方もいるのではないでしょうか?

 

 

「何歳になっても子供心を忘れない」というのは素晴らしいことだと思います。

 

 

僕はある出来事があった時から自分は大人だと感じました。

その出来事が起こった年齢は小学2年生だったのです。

 

 

 

小学1年生までは普通のやんちゃな男の子で、友達と遊んで、喧嘩したり泣いたりを繰り返していました。

 

小学生の喧嘩って、最終的には先生や親が絡んで

どっちが悪いか判断して謝らせるというのが通常です。

僕たちの周りで起こっていた喧嘩もその解決方法で収まっていました。

僕はやんちゃな男の子だったので、人より喧嘩する回数が多かったのです。

 

 

相手が悪いこともあれば、自分のいたずらで傷つけてしまったこともありました。

喧嘩になった途端に、先生の登場です。

当事者の僕たちに話を聞いて、どっちが悪いか判断されます。

 

当然、悪いほうが謝っていました。

 

しかし、僕は小学生の時にあることに気がつきました。

 

 

 

喧嘩が起こっているとき、仲介に入る先生は泣いている人の方を擁護することが多かったのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ええ!!

 

 

小学生の僕には衝撃的でした。

 

 

 

自分は何も悪いことをしていないのに、犯人だろ!という目を向けられ、泣いている人が正義になる。

理不尽すぎた。。。

 

 

 

 

今思えば、小学生レベルの喧嘩なんで先生の対応は正しかったと思いますが、そこに正義はありませんでした。

当事者同士は真剣な喧嘩なのですから。

 

 

 

 

喧嘩が多かった僕はこんなことを考えるようになりました。

 

 

 

 

先生の前で泣いた方が勝ちなんじゃないか???

 

 

 

 

 

早速実践しました。

 

 

 

 

 

 

 

いつものように、友達にいたずらをして喧嘩していると、先生がやってきました。

先生が僕たち二人に事情を聞いている時に、僕が泣き始めると先生は僕の話をよく聞いてくれたのです。

完全に僕が悪かったのに、先生に嘘をついて自分が有利になるよう話を作り上げたのです。

 

 

もちろん当事者の相手は否定します。

しかし、泣いているのは僕。

 

 

先生は困ってしまい。喧嘩両成敗ということで、お互いが謝って事を解決させたのです。

 

 

 

悪いのは完全に僕なのに泣いているということだけでうやむやになってしまっていたのです。

 

 

 

これ小学生の話ですよ。ちょっとびっくりだよね。

 

 

 

 

 

『泣いた方が勝ち』戦法は実に有効的でした。

先生は悪い方が誰なのかわからず、喧嘩がうやむやになっていたのです。

 

 

 

 

 

当時小学2年生の僕は完全にこの戦法で味をしめていました。

しかし、この戦法の副作用はとっても大きいものとなってしまったのです。

 

 

 

 

この『泣いた方が勝ち』戦法は先生に何があったのか話す時に、話をでっち上げて自分の有利な状況を作り出さなければならないのです。先生には嘘が通用するのですが、当事者の相手や周りで見ていたクラスメイトには嘘は通用しません。

 

 

先生がその場を解決しても、僕が嘘をついて制裁を免れたという事実はクラスの全員が知っていました。

そういった事を続けていくと、周りから信用されなくなってしまって友達が離れていったのです。

 

 

 

小学生レベルの話でも信用って大事だなと今になって思います。

 

 

 

一人で学校にいる日々が続いたある日、僕の人生にとって大きな変化をもたらす事件が起きました。

 

 

 

 

クラスメイトの松井君が体の大きな男の子に暴力をふるわれていたのです。

 

松井君は何も言わずに相手の暴力が収まるまで耐え続けていました。

僕だったらすぐに大泣きして先生を呼んでるレベルの暴力でした。

 

 

暴力が収まった後に僕は松井君にこんな質問をしました。

「なんであんな殴られているのに泣かないの?」

 

 

悪いのは当然相手だし、泣くくらい痛いはずなのになぜ泣かないのか僕には理解できなかったのです。

 

 

 

 

 

 

 

松井君は僕にこう答えました。

 

 

 

 

「2年生の僕はもう大人で、泣かないって決めた。泣いた方が負けだよ?」

 

 

 

 

 

 

身体に雷が落ちたような衝撃でした。

 

 

 

 

 

 

 

かっこよすぎる。。。。

 

 

 

 

 

 

自分が子供っていう事を利用せずに、しっかりと話し合いで決着つけていました。

松井君は僕とは違い、立派な大人でした。

 

 

 

 

この日から僕も大人になろうと決心しました。

喧嘩で泣く事をやめて、しっかりと話し合い解決する。

もちろん嘘なんてつきません。

 

 

 

そうすると周りからの信用も徐々に戻り、友達も多くなりました。

 

この出来事が僕の大人になった日です。

 

 

 

年齢的にも大人になった現在でも人間関係の本質は変わっていないと感じています。

嘘は絶対につかない。こう決めました。

皆さんも嘘を付く事をやめてみませんか?