特に意味のないイラストのっけて行きますお(゜ρ゜)
ピクシブでは花為夢(カイム)という名前で活動してますますww
はまってるものは、ib です
フリーゲームのね、アイビーじゃなくってイヴって読みますのん
よかったら検索してみてね(・ω・)b
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一階に下りる階段を通り過ぎ、左折して、しばらく歩いて右折する。
どうやら音がしているのはこの部屋かららしい。
しかし、どうしてこう離れた場所に部屋があるのだろう。
私はそっとドアノブをまわしてみた。
しかしドアには鍵がかかっている。
「・・・・あのー、すいません・・・・・。」
「・・・・誰?」
少しして返事が返ってきた。
声からするに女性で私よりも若い。
「えっと・・私はそのなんていうか・・・知りたいことがあってここに来たものです。」
できるだけドアに顔を近づけ小声でしゃべる。
「管理人じゃないのね?」
「・・・ええ、まぁ。むしろ管理人さんを探しているんですけど・・・。・・・・あの、貴方は管理人さん?」
「ううん、違う。」
と、いうことは、彼女は誰かの手によってここに閉じ込められているのだろうか。
「とりあえず私をここから出して。」
突然のお願いに聞き返してしまった。
「隠れてたら、鍵を閉められて出れなくなったの。」
「え・・・・・、どうしよう。それこそ管理人さんは?」
聞くと少女は少しきつい口調でつぶやく。
「知らない。て、いうか見つかりたくない。」
「・・・・・・それじゃあ、派出所に連絡しようか?」
私は困ったなと思いつつ少女にいった。
するとさっきまで落ち着いていた様子の少女の口調が一変した。
「嫌!派出所って望月巡査でしょ!?それだけは嫌!呼んだら死んでやる!」
「じゃ、じゃあ、どうすれば・・?」
これ以上何かできることはないと思う。
どうするべきかと考えていると、壁にできた小さな穴から、鍵のようなものが落ちてきた。
「これでここの部屋のかぎを探してきて。」
私はそのカギをポケットに入れると、一階に下りた。
確か玄関近くに管理人さんのいそうな部屋があったはずだ。
私はさっきもらった鍵でドアを開けた。
中に入ると、やはりそこは管理人室らしい部屋だった。
白い本棚が置かれそこには古そうな本や書類が詰め込まれている。
近くの段ボール箱にはゴミと書かれていたが中を見ると、きっちり整理されていた。
デスクの隣にはまたドアがあった。
一体いくつ部屋があるのだろう。
私は一つずつ見て回った。
一番前の棚の奥から二番目の棚に鍵があるのを見つける。
ご丁寧にそのカギ一つ一つに札がついており、どこのカギか見るだけで分かるようになっていた。
「・・・・「2F右」・・・・・・・これかな。・・あとで謝らないと・・・。」
私はそのカギをポケットに入れると、そそくさと管理人室を出た。
どこにも寄り道せず、まっすぐさっきの部屋まで戻った。
「持ってきましたよ?」
ドアに向かって声をかけるが、少女の返事はなかった。
私はおかしいなと思いながらもドアのかぎを開けると中に入った。
「・・・・あの-・・・そこにいるの?」
少女は一番奥の本棚の後ろに隠れていた。
「・・・・・思ったんだけどあなたってさ・・・・・。」
少女は立ち上がるとこちらを見た。
ランプの光のおかげてかろうじて顔が見えた。
紫色の髪に黒い瞳。
きゅっと真一文字に結ばれた口。
「こんなところに不法侵入するなんて・・・頭のおかしい人じゃないよね?」
いきなりなんてことを聞くのだ。
私は何とか理解してもらおうと焦って話した。
「ち、違うよ、そんな・・・ただ、私は、少し知りたいことがあって、たまたま・・・!」
少女はふーんというと、物陰から出てきた。
「学生さん?もしかして、ここら辺の子?」
少女は赤っぽい色のセーラー服を着ていた。
高校生だろうか?
「そうだけど?」
少女は眉を寄せて私を見て答える。
私の少女に対する恐怖心はもう消えていた。
「どうしたの?こんなところに隠れて、閉じ込められるなんて・・・」
そういうと少女は少し悲しそうな顔をしていった。
「別に、居たいからここにいただけ。・・・家に帰るのも嫌だったし、学校の子たちに外で会うのも嫌だったから。それだけだけど?」
はっきり言われると返す言葉をなくす。
「そんな・・・・・・でも、もうこんな時間だよ?家に帰らないと」
いくらどんな事情があるにせよ、こんな遅い時間まで外にいるのは危ない。
それが高校生ぐらいの女の子ならなおさらだ。
少女はため息をつく。
「言われなくてもわかってるよ・・・・うるさいなぁ・・・・。」
しばしの沈黙の後少女が口を開く。
「・・・とりあえず、もういい。お姉さん、ありがとう。開けてくれて。それより、早くここから逃げたほうがいいよ。閉館時間が過ぎると危ないから。」
少女は間をあけることなく物騒なことを言う。
逃げたほうがいい?
逃げる?
何故管理人から逃げる必要があるのだろうか。
「どうして?だって・・・管理人さんなんでしょう?」
逃げるということは刃物でも持っているのだろうか。
いやそんなことあるはずない。
どこのホラーゲームだ。
「ここの管理人さん・・ちょっと頭がおかしいの。」
そういうとその少女はやっばとつぶやいた。
緊張した顔で何が起こっているのかわからない私の横に来た。
「お姉さんもできればちゃんと逃げてね。」
少女は焦ったように言うと、部屋を出て行った。
ギィとドアのきしむ音が暗闇に吸い込まれていった。
屋敷内は外から見たよりも暗く、冷たかった。
人が住んでいるのかと思わせるぐらい、静かで気配もなかった。
「・・・・・・・。」
思わず身震いする。
しかしふと懐かしいにおいがするようなきがした。
たぶん、気のせいだろうけど。
「誰か、いませんかー?」
恐る恐る空間に声をかける。
するとどこがでガタリと音がした。
だが、だれも出てこない。
内心ビクビクしながら、まずは電気をつけようとあたりを手探りで進む。
真っ暗なので、あっちこっち何かにぶつかりながら歩く。
何か冷たいもの(きっと水、いや水でないと困る)にぬれたり、足をひっかけて転んだり、散々な目にあう。
奥のほうへ進んでいくと、本棚を見つけた。
たくさんの本が並んでいるのでかろうじてわかる。
目を凝らしてよく見ていると、カサカサッと何かが横を通り抜けた。
生暖かい風が私の頬をなでる。
「!」
ビクッと肩を揺らして、恐る恐る横の空間に手を伸ばしたが私の手が掴んだのは空だった。
ほっと胸をなでおろして、ほかの本棚を見ていると何か踏んづけた。
しゃがんでそれを取る。
それは鍵だった。
しかしまた、どうしてこんなところに落ちていたのだろう。
私はそのカギをポケットに入れて、出入り口まで戻った。
「・・ん・・・あれ・・ここ・・・。」
もう少し、と探索を続けているとさきほど足をひっかけて転んだ机の引き出しに鍵穴があるのを発見した。
さっき拾った鍵で開きそうだ。
私は管理人に誤りつつ、引き出しに入っていたランプ(自動着火装置付)に明かりをつけた。
ぼわっと周りが明るくなる。
少し安心した。
「よかった。これで進める・・。」
明かりに照らされて部屋の奥までよく見えるようになった。
私の後ろには受付ともう一つ部屋がある。
前にはテーブルとソファー、壁にはエアコンがついている。
どうやらその奥にも部屋があるらしい。
左手には玄関。
喫茶店の店前に置かれるような折り畳み式の黒板がひっそりと建っていた。
右手にはずらっと本棚が広がっている。
ちょっとした図書館のようだ。
その奥に二階へと通じる階段があった。
一階はあとで探索しようと思い、二階に上がって行った。
二階に上がると左右に廊下が伸びていた。
さて、どっちから進むべきだろう。
「小雨の声」というタイトルの絵をぼうっと見ながら考える。
「・・・・・・よし、左から行こう。」
私はランプで注意深く足元を照らしながら進んでいった。
角を右折し、さらに進んでいくと、かいだんがあった。
なるほど、三階建てなのか。
階段を上り終えると、埃っぽい空気にすこしむせそうになった。
ここはどうやら換気されていないようだ。
一直線の廊下を進んでいく。
途中にあったドアはドアノブをまわしてみたがどこもあかなかった。
しかし一つだけドアの空いてある部屋があった。
私は恐る恐る中に入る。
「荷物置き場・・?じゃないか・・・それにしても埃がすごい・・・。」
窓が一つしかない、広い部屋だった。
壁に沿うように段ボールや机、棚が置かれている。
ここも埃っぽかった。
私は棚の近くに落ちていた絵本を手に取った。
絵本を見た時、ぱっと私はこの絵本を知っていると思った。
「やっぱり私、小さい時ここに・・・・。」
私はぺラりと絵本をめくった。
絵本には独特なイラストもついていた。
―むかし、むかし。村にはとても美しい女がおりました。
しかし、その女はその美しさで村の男たちを虜にし、「悪い」ことをするように指示しました。
そのせいで、村はすっかり寂れ、男たちの妻や子は植えるばかりでした。
ついにその悪い女は、村の人たちに山に追い出されてしまいました。
ところがその女は「悪い」ことをやめないどころか、次第に姿を変え、お化けになってしまったのです。
お化けになったその女は、森に入った子供をさらって地獄に落とす「ことりおばけ」になり、何人もの子供
を攫いました。
村の男たちが、森にことりおばけを退治しに出かけても誰もことりおばけに勝つことはできません。
そんなある日、村に雨が降りました。
霧のように細い雨でした。
なんと、ことりおばけはその雨とともに村に下りてきました。
「私の子供はどこかいな。私の子供はどこかいな。森に入る子供では足りぬ。
さぁ、子供を渡せ、私に渡せ。」
そんなとき、一人の村人がことりおばけに向かっていきました。
不思議なことにその村人はことりおばけに襲われることはありませんでした。
そして勇敢なその村人は小鳥お化けに青く光る石を投げました。
ことりおばけはその石が当たると、叫び声をあげて森に帰っていきました。
その後、石を投げた村人はことりおばけが村に入って、こどもをさらわぬようにおがむと、ことりおばけは
二度と村に下りてこなくなりました。
それからその村人は「おがみさん」と言われるようになり、森のことりおばけから村を守り続けるようにな
りました。
子供たちも森に入ることはなくなり、村はすっかり元気を取り戻したとさ―
私は読み終えると本を閉じて机の上に置いておいた。
やはり読んだことがあるような気がするのだ。
しかしはっきりとわからない。
まだこの部屋には何かないかと探す。
「・・・・・ひっ!!」
何か入っているかもしれないと引き出しをあさるとネズミが飛び出してきた。
ネズミが飛び出した後の引き出しには鍵が入っていた。
ほかには何もなさそうなのでそれをもって鍵の閉まっている部屋に行ってみた。
鍵を使う。
―ガチャ―
思った通りあいたようだ。
私はドアを開けて中に入った。
そこも窓が一つしかない部屋で、資料室のようだった。
阿座河村の資料などが置いてある。
私はその中からアルバムを見つけた。
ぺらぺらとめくる。
だいぶ古い写真のようだ。
そのほとんどの写真に、男性とその子供と思われる人物が移っている。
また、写真の隣には映っている人物の名前らしきフセンが張られていた。
「・・・男の人がケイイチロウ・・・。こどもは・・・――ケンジ?!」
まためくっていく。
確かにお父さんに似ているかもしれない。
「もう少し、調べよう・・・。もしかしたらやっぱり。」
期待で胸が膨らむ。
私は隣の棚の阿座河村の資料のファイルを手に取った。
中に入っている書類には、この土地や屋敷の使用の権利について詳細に書かれているようだ。
その最後には、この書面の作成者の名前がしっかりと記されていた。
―この資料館は管理人にすべてを委託する。
尚、最終的な相続者がいない場合、遺産であるこの敷地を”村”の資料館として寄付する。
神崎 敬一郎―
私は思わずファイルを落としそうになった。
これで私に、おじいさんがいたことは確実なことになる。
「・・・・・とにかく・・・ここはやっぱり私のおじいちゃんがいたところなんだ。」
ここが父の故郷であると分かると少しうれしい気持ちになった。
棚にファイルをそっと戻す。
本当はもう少し調べたいのだが、とりあえずこの屋敷を出なくてはいけない。
明日、また来て、管理人さんに事情を説明しよう。
警察官の話を聞く限り厳しそうな人だが、ちゃんと話せばわかってくれるはずだ。
帰ろうとドアノブに手をかける。
すると後ろで何か落ちたような音がした。
振り返ると、何か光るものが落ちている。
私は恐る恐る近づいてそっと拾い上げた。
それは青白く光る石が三個付いたペンダントだった。
もどそうにも棚の上まで届きそうにない。
とりあえずもって降りて受付にでもおいておこうか。
しかし、それにしてもきれいな石である。
どうしてこんなに光るのだろう。
私はそれをもって二階に下りた。
曲がり角を左折した時、小さな物音に気が付いた。
明かりがあっても薄暗くて怖いというのに、これでは心臓が持たない。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
しかし、好奇心を抑えることはできず、私はごくりとつばをのみ、音のするほうへゆっくり歩いて行った。
蝉の鳴き音がむんむんした風に乗ってうるさいくらいによく聞こえてくる。
刺すようなきつい日差しの中、私はバス停に立っていた。
ここから阿座河村へのバスが出るという。
「おっそいなぁ・・・・・。」
それもそのはず。
バスが来るまで3時間もあるのだ。
それをわかっていながら、遅いなどというのは少し理不尽かとも思うが、この暑い中三時間待つことになればついうっかり口に出してしまうだろう。
バスが来るまでに熱中症になっては困るので、コンビニでジュースを買ってきた。
それをちびちび飲みながらバスが来るのをひたすら待つ。
しかしバスは予定の時間になっても現れなかった。
少し遅れているのだろうかと思いつつもう少し待つことにする。
「・・・・・・・・・。」
あれから何時間たっただろう。
空がきれいな茜色になってもバスどころか車の通る音さえしなかった。
聞こえてくるのはセミの鳴き声だけだ。
そして空が本格的に暗くなり始めたころ、一台の車のエンジン音が聞こえてきた。
「・・・車・・・・・いや・・・パトカーだ。」
何か事件でもあったのだろうか。
ぼうっと眺めているとパトカーはこちらに近づくにつれスピードを落とし、すぐ近くで止まった。
パトカーから降りてきた若い警察官は、まっすぐにこちらにやってきた。
「おい、そこの君。何をしているんだ!」
いきなり声をかけられハッと我に返る。
「あ、いえ・・そ、その・・・バスが来なくて。」
若干顔をそらしながら言う。
警察官にお世話になるようなことをした覚えはない。
そう思っていると警察官が口を開いた。
「バス?・・・ああ、ここのバス、利用者が少なくて、もう廃止になってるぞ?」
まるで当たり前だろという風にいう警察官の言葉に耳を疑った。
「え?」
「いったいいつからここにいたんだ?」
「・・・・・昼からです。」
そういうと警察官は驚きの声をあげた。
目的地を伝えると、警察官はちらと時刻表を見た。
「なるほど、阿座河村に行くつもりだったのか。・・・・・・よし!若い子がこんなところにいるのも危ないしな、パトカーでよけりゃあ、送っていくぞ。」
警察官はにこりと笑ってそういった。
私には神様のように見えた。
「いいんですか!」
「ああ。で、村のどこに行くんだ?」
私は警察官に地図を見せた。
家にあった古いものなので、少々心配だが。
「はい、ここなんですけど・・・・。わかりますか?」
「おう?・・・・ああ、ここは村の資料館だ。」
「資料館?」
場所はわかったものの資料館だとは知らなかった。
警察官は考えながら話し出した。
「昔はたいそう立派なお屋敷だったらしいがなぁ・・・。屋敷の持ち主だったご老人が死んでからは資料館になってんだよ。君、そんなところで何の用だ?」
私は後半のほうは全く聞いていなかった。
ご老人が住んでいた?
なんとなく嫌な予感がして写真に写っていたあの人と、そのなくなったご老人が重なる。
頭から嫌な考えを振り払って警察官を見た。
「いえ・・・身内を・・・・・。」
自分でも驚くほど小さい声が出た。
警察官は聞き返してくるが、私にはつらくてもう一度言うことができなかった。
その気持ちをくんでくれたのか、私を見ていた警察官はふっと笑った。
「・・・・・・まぁ、いいか。とりあえず乗っていきなさい。暗くなると資料館も締まるからな。」
それから私は初めてパトカーに乗った。
変な気分だったが、警察官とたわいもない話していると自然と心が落ち着いた。
ついたときにはもうすでに空は真っ暗だった。
私はパトカーから降りて、警察官と一緒に資料館に向かった。
資料館は想像していたよりもとても大きかった。
白い壁に茶色い窓枠やドア、屋根のシンプルな見た目だ。
屋敷の端に立っている外灯がほのかにその屋敷を照らす。
窓はすべて閉めきっていて、しんとしていた。
警察官の話通り、立派なお屋敷だ。
私は警察官に向き直って頭をさげた。
「あの、ありがとうございました。」
「いや、かまわないよ。」
顔を上げると警察官は笑顔でそういってくれた。
「・・・・・・それより、ほんとうにここに用事があるの?」
屋敷を横目で見ながらとても不思議そうに聞いてくる。
ここに来た目的はパトカーの中でも話さなかった。
「はい。」
私ははっきり答えた。
やらなければいけないことがある。
警察官は少し黙ると、口を開いた。
「・・・まぁ、時間外だけど、まだ管理人はいると思う。ただ、そいつは厳しいから、入れてもらえるかどうか・・。」
なぜかとても心配そうに言う。
だが、すぐに笑みを見せた。
「とりあえず、何かあれば派出所に連絡すればいいからな。」
「はい、どうもありがとうございます。」
私はパトカーに乗り込んで走り去っていく警察官を見送った。
それからふと思い出す。
「あ、名前聞き忘れた。」
またあった時に聞こうと思いながら私は屋敷の玄関の前に立った。
何とも言えぬ気持ちが体を支配して、ドアノブをつかむ手を少し震わせる。
大丈夫、私にはやることがあるのだ。
「・・・・・よし。」
私は小さく深呼吸すると、ドアノブを回しドアを押し開け、中に足を踏み入れた。
霧雨が降る森
おいで おいで
かわいい かわいい わたしの子
はよう はよう 出ておいで
約束を
約束を果たしにおいで
貴方たちが二つに分けた”約束”は時間と欠損だけで許しましょう
今だけは 今だけは
だから いつかの日が来たときは
おいでおいで かわいい かわいい わたしの子
すべてをわたしにちょうだいな
逃げることは許されない
許されない
両親がなくなったと聞いたのはひどい雨の日のことだった。
死因は交通事故。
突然の悲報を聞き、慌てて病院に駆け付けたがすでに遅く、両親の死に目に会うことはできなかった。
葬儀は二人が生前臨んだ、密葬で執り行った。
両親はなぜか私が幼いころに親類と縁を切っており、だれも葬儀に呼ぶ人はいなかったようだった。
酷く静かな葬儀だった。
ただ、両親を亡くした私にとっては、身寄りのなさを痛感してしまうことになったので、少し寂しい気もした。
父と母が亡くなった日は奇しくも私の誕生日で、大学に入って間もない私を祝うために両親は柄にもなく張り切っていたのだと思う。
つぶれた車から出てきたプレゼントがそれを物語っていた。
葬儀後、私はそのまま家に帰り、両親の荷物の整理を行った。
気疲れもあったのか、書類を整理している間に私は眠ってしまっていたようだった。
たっぷり入れた甘い紅茶は冷めきり、カーテンのない窓から見える空には星はなく真っ黒に塗りつぶされていた。
「ああ・・・寝てた・・。・・・・。・・・・・よし、あともう少しだけ片付けよう。」
こわばっている体をほぐしながら私は床に散らばったままの書類をかき集めた。
死亡診断書、死体検案書、確定申告書、死体火葬許可証交付甲請書、相続税の甲告書。
それらを見ていると、やっと止まった涙がこぼれてきてしまいそうだった。
「・・・っ・・・。」
グッと涙をこらえ、私はその書類を本棚に入れた。
すると、どこかに引っかかっていたのか、棚の隙間から鍵が落ちてきた。
鉄製でできている小さいカギだ。
もしかして机の上に置いてあるアルバムのかぎではないだろうか。
恐る恐る鍵を差し込んでみる。
―カチャ―
案の定、アルバムについていた錠は音を立てて外れた。
私はそっとページをめくっていった。
昔懐かしい写真が張られている。
入学式の写真や、遊園地に行った時の写真、ああ、私が怪我をして泣いている写真もある。
しばらく思い出に浸りながらパラパラとページをめくっていた。
「・・・・あれ?」
ふいにページをめくる手を止めた。
アルバムの一部が抜け落ちているようで、間に空白のページがあった。
不自然だ。
よく見れば抜けているのは小さい頃の写真ばかりだった。
私は小さい時の写真がどこかにないかとまたページをめくった。
熱心に探していたのでいつの間にか時計が止まっていることにすぐに気付けなかった。
「・・・・・・時計が・・・。」
いつ止まったのだろう。
私はアルバムを閉じると、時計をみた。
完全に止まっている。
直そうかとも思ったが、複雑な作りなので直せそうにない。
「とりあえず、今度修理に出してみよう。」
今日、修理屋に出すのはあきらめた。
もう、体も心も限界だった。
今は戸締りをして休みたい。
私は二階の窓が全部しまっているか見ると、一回に下りた。
玄関を確認してほかの部屋も見に行く。
最後にリビングに入った。
「・・・・・・・・・・・・・・・・。」
この部屋は事故前から時間が止まっている。
時間がなかったのでまったく触れていない。
いや…本当は片づけるのが億劫だったのかもしれない。
リビングはきれいに飾り付けられていた。
天井からカラフルな紙のわっかがつりさげられている。
テーブルには私の好きな料理が並べられ、立派なケーキがおかれていた。
しかし、それらはすでに腐敗が進んでいた。
「明日にでも片づけなきゃ・・。」
独り言でもいっていないと、この感情に押しつぶされそうだった。
悲しい、つらい、怖い。
これから私はどうやって生きていけばいいのだろう。
そうやって考え始めたら、もっと苦しくなってきた。
私はリビングを出ると深呼吸をして自分の部屋に戻った。
布団に倒れこむようにして寝っ転がる。
早く寝てしまおうと、目をつむった。
突然の一人ぼっち。
私のことを小さな時から知っている人もいないし、両親のことを知っている人もいない。
それが、どうしようもなく寂しかった。
まるで世界に私しかいないようなそんな気分になった。
突然なりだした時計の音に目を覚ました。
自分の目覚まし時計ではなく、両親の部屋の時計の音だ。
しかし、あの時計は壊れていなかったか?
不審に思いつつも、両親の部屋に入る。
「・・・・なんで・・・。・・・とにかく音を止めないと。」
時計のかねは繰り返しなり続けていた。
私は何とか止めようと、時計をいじった。
しかし、元々機会に詳しくない私である。
ぐちゃぐちゃにしてしまったが、時計のかねは鳴りやんでくれた。
安どのため息をつくと、壁にかけなおした時計から紙切れのようなものが、ひらりと落ちた。
私はそれを拾い上げて何が書いてあるか見た。
それは写真だった。
幼いころの私と両親、それに見知らぬ老人が移っていた。
裏をめくると、短い分が書かれている。
母の字のようだ。
―19××年×月×日 ××県××都 阿座河村 ケンジさんのお父様 ケンジさん、私、シオリ―
まだ何か書いてあったようだが、かすれて読めなくなってしまっていた。
しかしそこに書いてあった名前は私と両親のものだった。
この老人はきっとお父さんのお父さんだ。
つまり私にはおじいさんがいることになる。
けれど、そんな話を両親から聞いたことはない。
でも、知り合いがいるのかもしれないと思うと、少しだけうれしくなった。
一人ぼっちではないのだと、そう思えた。
その後も、私は忙しさに追われる日々を過ごした。
ようやくひと段落ついて心の整理もついたころには、季節は変わり、私は夏休みを迎えていた。
長い大学の夏休みは私を憂鬱にさせるには十分だった。
そんな中、私はふとあの日見つけた写真のことを思い出した。
あの写真に写っているのが本当に私のおじいさんなら、そう思うとやっと慣れてきたはずだったさみしさが一気に押し寄せてきた。
会いたい。
会っていろんな話をしたい。
いろんなことを聞いてみたい。
そう思った私は夏休みということもあり、写真の場所へ行ってみようと決めた。
そして今、私は電車に揺られ阿座河村に向かっている。
(注意・読み始めたら最後までちゃんと読んでくだせぇ)
学校を転校します。
今日制服も届いたよ!
写真後で載せるね。
それと新しい学校の場所はイギリスのロンドン等へんだよ。
友達できるといいな。
どうせなら好きな寮に入りたい。
そうそう、寮制なんだ。
四つの寮があって、それから決めるんだって。
今年で今いる学校を転校するのはちょっと悲しいけど…頑張るよ。
学校の名前はね
ホグワーツって言うんだ!
楽しみだなぁ。
by バジリスク
半分嘘っすw
期末終わりました!!
これから復活しますのでこれからもよろしくお願いします!