40歳、Rhマイナス、初産。
予定日超過で今日から管理入院@広尾日赤。
………
特記すべき既往症ないものの、高齢初産、レア血液というリスクあり広尾日赤を産院に選んだ。
外国人患者の多い広尾日赤ならRhマイナスにもひよらないだろうし。
緊急アンギオもおそらくできる病院だろうし。
…入院費用100万かかるような、御三家の一つ某産科有名病院でも、アンギオが必要な場合には緊急転院搬送になる。
私の場合、万が一、大量出血してRhマイナスの輸血製剤が届かなければ、失血死に直結する。
出産ってのは命がけだ。
そんなリスクあり自己血1パックはとっておいてある。
…個人的には2パックくらいとっておいてもらってもよかったんだが。
これまでの経過。
当初は自宅近所の、感じの悪いクリニックに通院していた。(口コミの悪さをちゃんとみておけばよかった)
初診料を2回もとられ、料金が毎度相場より高額、女院長の態度はとても横柄、常勤ナースの一人もかなり感じが悪かった。
それでも、通い始め当初は、家から徒歩数分だし、待ち時間は短く済むから、と、そんな感じの悪さに目をつぶっていた。
しかし、25週に入った時、子宮頸管31㎜で切迫早産と脅され、その対応があまりにぶっきらぼうで説明不足だったことから、不信感が募り、そのクリニックへの通院はうちきった。
…こんな私でも切迫と言われた時には大変ショックで、自宅に着くなりわんわん大泣きした。
不安で不安で仕方なかった。
そこから、産院として考えていた広尾日赤への通院に切り替えた。
広尾日赤産科外来は長い時で3時間くらい待ち、毎回ヘトヘトになる。
チーム制でやっているから、毎回外来担当医は代わる。
たまに明らかド新人医師が外来担当のこともある。
しかし、どの先生も診察、説明ともに丁寧なので、安心できる。
新人医師の診察であっても、バックでちゃんと指導医の指示を受けているのが聞こえるから、安心は安心だ。
自分の仕事の方は、常勤勤務は26週で早々に産休に入らせてもらった。
その後、3週間は真面目に自宅安静にしていたが、子宮頸管がそれ以降短くなることはなく、経過悪くない、とある種、自己判断し、週数回あまり動かなくて済むバイトを始めた。
そもそもエコー写真ををよく見ると、子宮頸管をどのように測ったかでその数値は変わってくる。
子宮頸管をしっかりトレースする人もいれば、カーブのところで一点置いて二直線の合計で測る人もいる。
ちなみに31㎜と言われた時の測り方は、かなり乱暴な一直線だ。
短めに出て当然だ。
自分なりにエコー写真をトレースして測ると38㎜ある。
これをどうとるか。
ネットで調べると、それぞれの病院、クリニックで、その対応にも一貫性がない様だが、一般的には、30㎜切ったら自宅安静、25㎜切ったら入院管理になるようだ。
1㎝以内のわずかな違いで、生活が変わってしまうのに、そもそも測り方にバラ付きがあるなんてずいぶんいい加減なもんだ。
26週でまさかの産休入り。
予定では37週ぎりぎりまで働くつもりだった。
近所の感じ悪クリニックの
「25週、子宮頸管31㎜」
の診断で、金銭的な予定が狂ってしまい、不安が頭をもたげる。
広尾日赤での入院費用は60-80万はかかるだろう。
住宅ローンもあるし、高額な住民税もある。
最短で復職するにしても、産後2か月は働けない。
稼ぎ頭としては少しでも働いて蓄えておきたい。
しかしながら、産科に関してはド素人だ。
何かあってからでは遅い。
切迫早産だけは避けなければ。
広尾日赤の外来でも、直線距離での測り方は手法として間違いではなく、25週でその短さが出たなら自宅安静を心がけた方が良い、と釘を刺された。
そんな訳で3週間は真面目に自宅安静。
巷ではコロナ感染症が次第に世の中の生活に影響を及ぼし始めていた。
3週間真面目に安静にした後、ちょろちょろバイトに出かけたのだけど、大きなお腹で朝の通勤電車に乗るのはちょっとおっかなかった。
コロナ感染症も怖いが、ラッシュでお腹を潰されるのが怖い。
逆にコロナ感染症のおかげで電車が空いており、お腹が潰される心配はいらなかった。
しかし、何回か通ったバイト先のクリニックは多数の院内感染者を出した病院の近くにあり、その病院からバイト先クリニックに患者が流れてくる、というなんとも言い難い状況になりつつあった。
内科医ではないのでリスクは低いけど…。
…コロナウイルスに関わらず、医療従事者ってのは常に感染症のリスクにはさらされているもんだ…。
B肝、C肝、AIDS…、MRSAだってもはや常在菌になっちゃってるんじゃないかな…。
切迫早産気味による25週での早期産休入り、世間ではコロナ禍への突入…。
個人的理由、世間的理由によるstay homeな日々…。
ちょろちょろバイトも4月いっぱいでやめておいた。
いよいよコロナ感染者数は増加の一途を辿っていたし、何しろ、勤務中に産気づいたら一大事だから。
…そんな経緯を辿ったが、正産期はいってみたらまるで産気づく様子なく、最終的には予定日超過で、41週0日の今日から管理入院となった。
午後1時、指定時間の通りに入院。
コロナ感染対策の為、相方は病棟入口までの付き添いで帰されてしまい、しばしお別れのハグもできなかった。
入院中は面会も禁止だが、今のところ、出産の立ち合いだけはさせてもらえるようだ。
4人部屋の大部屋。
すでに窓側に二人入院している様子。
コロナ感染対策の為か、カーテンは誰もが常時閉めている。
ナースと同室者の会話からどうやら他の人たちは切迫早産での管理入院のようだ。
私もその手前だったのだが…。
入院後生活について簡単な説明を受けた。
↓1日の流れ。
入院生活の簡単な説明後、早速NST。
お腹の張りは以前に比べたら頻回で強い。
ここ数日、特にそんな気がする。
お腹のばぶーは変わらず元気な様で安心する。
先週の定期外来で、41週0日から入院の方針ですのでー、と具体的な説明なしで入院決定になったので、今後の予定はよく分からない。
おそらく数日みて兆候なければ点滴で誘発剤を落とすのだろう。
とりあえずやることもないのでテレビカードを買いに行く。
カード購買機は千円札しか使えないのに、こんな時に限って万札しかもっていない。(-。-;
一階のタリーズで万札崩し目的にホットハニーラテを注文。
タリーズでコーヒー買うとか久しぶりだなぁ。
仕事を早めに休業したのもあり、コロナ対策でやたらな所には出歩かなかったのもあり。
そもそも巷のタリーズ自体も閉まってたし。
テレビを観ても毎日変わりばえのない報道。
今日は東京13人。
暇だなぁー、早く生まれてくれないかなぁー、とベッド上でうだうだしていたら、18時になって担当チームの医師2人が訪室。
中堅所と新人といったところ。
今日はかなり立て込んでおり、こんな遅くなってしまい申し訳ない。
夜になってしまうけど、後で内診をします。
子宮口の状態をみて、促進剤投与を今日にするか明日にするか方針を決めます。
…とのこと。
病院勤務って大変だよね…。
緊急カイザーとかあったのかな…。
新人先生の肌艶は良かったけど、中堅先生は脂汗照かり、いかにも激務をこなしている感があった。
それにしても、具体的な段取りがわかって良かった。
今週中にできれば産みたいし帰りたい。
最速で帰りたい。
私の周りの友人や同僚は皆、予定日超過で誘発剤使って、それでも出てこなくててカイザーだった。
無事生まれてさえくれればいい。
経膣分娩に強くは拘らない。
兎にも角にも何の障害もなく、無事に生まれてきてくれれば、もうそれで十分。
贅沢は言いません。
37週過ぎてまだかまだかと過ごしているうちに、段々怖くなってしまう。
本当にちゃんと生まれるのか?、と懐疑的になってしまう。
統計上じゃ、予定日前、予定日後の出産で、半々くらい。
さらに予定日後の中で、40週、41週で半々くらい。
もう41週だよー、おーい、大丈夫かー?~_~;
ざっくり言うと、4人のうちの最後の1人に残ってしまったー。~_~;
そんなつかみどころのないじわじわとした恐怖と考え過ぎてしまう有り余る時間。
人のブログを読んではイメトレしてみるけれど、人により経過はそれぞれ。
自分の経過はどうなることやら…。
今日の夕飯。↓
ベッド上でご飯食べるなんて初めてだ。
入院が初めてなんだからそりゃそうだ。
見た目は地味だし、食器やお盆は病院食そのものだけど、今まであちこちで食べてきた勤務先の病院食よりは、食材、味付けともに断然美味しい。
やはり都内一等地有名病院の格、だろうか。
…褒めすぎか。
しかし、普通の一般病院とは違うなぁ。
普通の病院はまず病院食から切り詰めているのか、食材からしてもっと粗末だ。
例えば、メインの副食はちくわの炒め物、みたいな。
当直すると、検食の為に嫌でも食べなきゃいけないんだけど…。
夜8時を回ったところで診察のお呼びがかかる。
ようやく今日初めての診察。
内診でぐりぐりやられる。
イタタタッと思うがこれで少しでも出産に繋げられるなら、いくらでも耐えるー。
結果、指一本分は開いてるから今日の処置はなし。(出産早まるならやってほしいくらいだけど)
明日の夕方、バルーンを挿入。
明後日、誘発剤投与。
誘発剤を使ってばぶーが具合悪くなる様ならカイザー。
今週中にはなんとか出産に辿り着けそうな段取りだ。
ばぶーよ、早くでてきておくれー。