心の浄化スポット、助けてくれる神様とは? | 歴史雑学の研究ブログ

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このブログでは学校では絶対に習わない日本の習慣の歴史や、日本に点在する神社に関する表由緒、裏由緒そして古事記との関係をわかりやすく解説していきます。

今日は満月ということで、心の中の不要なもの

ひっかかっているものを手放すタイミングに

来ています。

 

2月5日の旧正月もあり、心の浄化を済ませて

迎えたいところです。

 

そんな時力を貸してくれる神様がいます。

それが「祓戸四神」という神様です。


この神様は全国の祓戸社に祀られています。

もっとも有名なのは、


奈良県三輪山にある祓戸神社と、

滋賀県にある佐久奈度神社


です。

 

これらの神様は「古事記」「日本書紀」には

出てこず、神社の祈願などに先立って行う

「大祓詞」に出てきます。

 

これらの神様は四柱の神様が分業制になって

おり、あなたの心の中にある罪や穢れを流して

くれる役割があります。

 

それではこれから四柱の神様の名と役割を

紹介していくことにしましょう。

 

瀬織津姫神(せおりつひめのかみ)

「古事記」では伊弉諾尊(いざなぎのみこと)が

黄泉の国から戻って穢れを落とした時、最初に

生まれた八十禍津神(やそまがつかみ)と

いわれます。

もろもろの罪やけがれを川から海へと流すのが、

この神様の働きです。

 

速秋津姫命(はやあきつひめのみこと)

速秋津姫命(はやあきつひめのみこと)は、

伊弉諾尊(いざなぎのみこと)、伊弉冉尊

(いざなみのみこと)の間に生まれた神様で

「水門の神様」です。

大祓詞の中では、海の中で待ち構えていて

人の罪や穢れを飲み込むとされています。

 

気吹戸主神(いぶきとぬしがみ)

この神様は、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)

が黄泉の国から帰った時、禊(みそぎ)で

生まれた神様で、「風の神様」とも言われ

ます。

また、滋賀県の伊吹山の神様でもあります。

大祓詞では、速秋津姫が飲み込んだ罪、

穢れを根の国(死後の世界)に吹き飛ばす

役割を果たします。

 

速佐須良姫(はやさすらひめ)

この神様は、一説には須佐之男命

(すさのおのみこと)の娘の須勢理姫

(すせりひめ)であるとされます。

 

大祓詞では、気吹戸主により、根の国に

持ち込まれた罪、穢れをさすらって消す

働きをします。

 

祓戸四神は実は逆?

以上が、人間の罪や穢れが浄化される過程

を示したものになりますが、実は本当は逆

であるという説もあります。

 

すなわち速佐須良姫が根の国、つまり

地球の中心より、生命エネルギーを受け

取ります。

 

気吹戸主神が、それを海に送り生物を

作ります。

 

その海から生まれた生命体を陸で生活

できるように、命を生み出したのが

速秋津姫命。

 

そして、それらの生物が生活していける

よう川を作り、天と繋げ雨を降らすのが、

瀬織津姫命であるというのです。

 

こうしてみると地球の進化の歴史が、

語られていきます。

そして、人間の子宮の中でもこれと

同じプロセスがあるのではないでしょうか?