商売繁盛の神様えびすは二柱いた? | 歴史雑学の研究ブログ

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このブログでは学校では絶対に習わない日本の習慣の歴史や、日本に点在する神社に関する表由緒、裏由緒そして古事記との関係をわかりやすく解説していきます。

昨日、商売繁盛の神様であるえびす様は

西宮神社と今宮戎神社では全く別の神様

であることを書きました。

そして、西宮神社の御祭神である蛯子命に

ついて書きました。

 

西宮神社についてはこちら

そこで今回はもう1つ大阪にある今宮戎神社

の御祭神のえびす様について書いていきます。

 

事代主神 (ことしろぬしのかみ) 
えびす様
   

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事代主神(ことしろぬしのかみ)は古事記

によれば出雲大社の御祭神である

大国主命(おおくにぬしのみこと)の御子神

であり、「国譲り」の場面では、大国主命の

命令により天の神に神意を伺い、天照大神

たち天津神に、国を譲るころを決定しました。

その後事代主神は、手を逆さにして叩き、

自らが乗っていた船を青柴垣(あおふしがき)

に変えて、海中に御隠れになったそうです。

このことから「託宣神」、「海の神」として信仰

されるようになりました。

それと、民間のエビス信仰が合わさって、

「えびす神」と呼ばれるようになったとうです。

なお、「託宣」とは神様が人の身体を借りて、

物事を伝えることを指します。

もしかしたら私たちの身近におられるかも

しれませんね。

 

ご利益

「海上安全」

「豊漁」

「五穀豊穣」

「商売繁盛」

「福徳円満」

 

解説

この神様の最大のご利益は、「海上安全」

です。これは出雲の海に事代主神が

鎮まられたことで、海の神様になったと

考えられたからです。

そして室町時代以降、商業の発展と、

神仏習合の影響により、「えびす天」と同一

とされ、「商売繁盛」の神様として信仰される

ようになったそうです。

その後、豊臣秀吉の時代、えびす信仰が広まり

特に大阪は商業都市であり、今宮戎神社は

まさにその中心でした、そしてお正月商売人の

拠り所にになるえびす様に、1年で最初の福

を頂こうということで「十日えびす」がにぎわう

ようになったそうです。

 

お祀りされている神社

美保神社(島根)

今宮戎神社(大阪)

大湊神社(福井)

三嶋大社(静岡)

十日恵比須神社(福岡)

 

その他全国の神社の恵比須社等に祀られて

います。