日本ではじめて結婚式を行った神様 | 歴史雑学の研究ブログ

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このブログでは学校では絶対に習わない日本の習慣の歴史や、日本に点在する神社に関する表由緒、裏由緒そして古事記との関係をわかりやすく解説していきます。

日本の結婚式の起源は諸説ありますが、

記録に残る最初の物は平安時代である

と言われています。

当時は女性のもとに男性が通う婚姻形態

で、財産は妻が持っていたようで、この形態

女系社会によくみられることのようです。

 

そして、今回紹介するのは「神話」における

日本初の結婚式を行った神様です。

 

伊弉諾尊   (いざなぎのみこと) 
伊弉冉尊   (いざなみのみこと) 
お多賀様
   

 

この神様は「古事記」によれば、天帝より

天の沼矛を頂き、それをかき回し、国を

生み、そして神生みを行った神様です。

伊勢神宮内宮に祀られている天照大御神

(あまてらすおおみかみ)はこの二神の御子神

です。

またこの二神は、日本史上初めて結婚式

兵庫県の淡路島の神立神岩

(かみたてかみいわ)で行い、はじめて出産、

そして離婚を行った神様でもあるです。

淡路島には伊弉諾尊がすべての役目を終え

籠られたと伝わる伊弉諾神宮があり、日本最古

の神社であります。

江戸時代にはその場所が滋賀県の多賀大社で

あることからこの神様を「お多賀様」と呼び、

「お伊勢まいらばお多賀も参れ」

「お伊勢はお多賀の子でござる」

として、伊勢神宮を参拝する際は必ず多賀大社も

参拝していたそうです。

 

ご利益

「子孫繁栄」

「縁結び」

「安産、子育て」

「夫婦円満」

「病気平癒」

「商売繁盛」

「延命長寿」

「出世開運」

「厄除け」

「家内安全」

「産業繁栄」

「豊作、大漁」

 

解説

このご利益の数を見て「全部じゃん」と思った方

も多いと思います。

そうなのです。この神様はすべての神様の祖と

なった神様なので、この神様に守護していただく

と、ほぼすべてにご利益があります。

その中でも結婚や出産を最初に行った神様で

あるので「縁結び」「夫婦円満」「家内安全」等の

ご利益は特に強いといえるでしょう。

 

お祀りされている神社

伊弉諾神宮(兵庫)

多賀大社(滋賀)

花窟神社(三重)

江田神社(宮崎)

 

その他全国にある白山神社の一部