2023年11月27日に朝井リョウ「正欲」を読了しました照れ

映画化されましたね。で、とりあえず、原作。

(ブログは映画の感想を先にアップしていますが、実際は逆順だったのでした)


多様性と言うけれど、結局、それぞれが想像できる範囲での多様性しか認められないということか。

私も知らず知らずのうちに、多数派側であるかを確認するために、そうではない人たちを傷つけているのだろうな。

そして、どれだけ気をつけたとて、自分の想像の及ばないところで人を傷つけているであろうことも、心しておかねばならないと思った。


ただ、寺井も田吉も修も優芽も八重子も、私はかなり気持ち悪かったので、自分はあそこまでひどくないと思いたい。

けど、自分の嫌なところを他人に見てしまいがちなので、周りから見た私も、実はあんな風な言動をしているのかもしれない。

アンコンシャスバイアス。怖い。


夏月が佳道との秘密を言わなかったのは、アウティングをしないため、佳道を尊重したため、だろう。

検事に詰められると、佳道を助けるためという理由で言ってしまいそうですが、本当の信頼関係とはこういうことなんでしょうね。


ところで、パーティは、パリピという時のパーティーではなく、ドラクエなんかのパーティなんだと思うんですよね…ショボーン

あと、元々、性的指向がちょっとズレている感じのあった矢田部から秘密が露見したことに、腹立たしさを覚えるムキー