2023年11月8日、「正倉院展」に行ってきました照れ

会期は11月13日まででした。記事、間に合わずショボーン


59点の展示と少なめながら、どれを取っても興味深く、見応えがありましたおねがい

ただ、今回、恐らく初めて平日のお昼に来たのですが、人が多すぎて、しんどかった…。

そんな中でも頑張って感想をメモしていたのですが、量が多すぎて、結局、ブログは簡略に…てへぺろ


14・15の布作面は初めて見ました。楽器演奏用の仮面だそうです。現在の黒子のルーツだったりするのかな??

25の漆六角厨子残欠・漆六角厨子基趾椊は、残欠から修復の過程が展示されているのですが、木の色の違いから、残欠はたったこれっぽっち?!と驚きました。執念だ〜。

38・39・40の磁皿は、正倉院唯一の緑釉、三口しかない内のひとつの黄色、唐三彩を手本にした二彩と、珍しい展示でした。

52は正倉院塵芥文書、地方行政文書の断片を赤外線写真を駆使した復原案の展示なのですが、これまたすごい執念です!

他の文書も面白くって、造東大寺司から「与楽の飯」を、僧綱から「孤鷹の天」を思い出しました。


若いカップルの女の子が「何でこんなもの残そうと思ったんだろうね」と話していました。

そもそも正倉とは役所で管理する倉庫のことで、主に穀物を収納していたそうです。

但し、東大寺の正倉は一般の正倉とはちょっと違って、光明皇后が献納した聖武天皇遺愛の品、東大寺の法要で使用した道具や皇族・貴族からの献納品、そして、造東大寺司に関連する品々などが納められています。

宝物(ほうもつと読んで欲しいところ)もありますが、宝物が入っていたであろう箱や袋、詰め物に使ったらしい反故紙、傷んだり壊れたりしたままの元 宝物も含まれており、こういうものを「こんなもの」と思うんでしょうね。

今と奈良時代とでは、皇族・貴族や東大寺の権威は雲泥の差だろうと思います。

なので、畏れ多くて、布の切れ端(に見えるもの)や糸くず(に見えるもの)に至るまで、廃棄という発想はなかったのでは…。

そして、時代が下って、研究や保全の対象となり始めると、宝物かどうかによらず、やはり処分はできなくなったのではないかなと。

正倉院展、奥が深い。


上から

10 楓蘇芳染螺鈿槽琵琶

23 平螺鈿背円鏡

28 碧地金銀絵箱


ブックカバーは、傷んできたのでストックを。

キャップオープナーは、しばしば蓋を開けられないので即買い。100均とかにもありそうですが、正倉院展のグッズだとテンション上がる!


仏像館で特別公開&撮影OKの、金峯山寺金剛力士立像。



工事中が始まった興福寺五重塔。これはこれでアリかも?!



ひがしむき商店街の「ブタとエスプレッソと」で、超ブタカレー。巨大な豚肉の塊ですが、スプーンで簡単に切れる柔らかさ!