2022226日、「MERCURY FUR」を観てきました照れ


演出は白井晃、出演は吉沢亮、北村匠海、宮崎秋人、加治将樹、小日向星一、山﨑光、水橋研二、そして大空ゆうひラブ

初演は観ておらず、でも、観たいと思ったので、タイトルだけは覚えていました。

と言いつつ、内容は全く知りませんでしたけどてへぺろ

以下、ネタバレもあります。


兄エリオットと弟ダレンは、予定より5日も早まったパーティーの準備中。

そこに、突然の闖入者ナズ。排除しようにも出て行かず、準備の人手も足りないので、止むなく手伝わせることに。

そこに、パーティプレゼントのメイクのため、エリックの恋人ローラも到着。

不足するものが多すぎる中、出来る限りの準備を終えた頃、ローラの兄スピンクスが、予定外の同伴者お姫さまと共に到着。

そして、いよいよパーティゲストが到着。しかし、パーティーが始まるというところで、またまた想定外のハプニングが発生。

対応を迫られる中、明かされる兄弟と姫の秘密。で、思った。弟は頭に、兄は心に、姫は両方に深い傷を負ったんだなと。だから、兄弟は共に支え合っているんだなと。

兄弟の呪文のようなことばは、もしかすると父が言っていたことばなのかも。兄が弟を殺そうとするのも、この呪文の束縛なのかも。

もう1組の兄妹も、妹は彼氏と弟と姫を助けてくれた兄を手伝い、兄は妹を守るために汚れ仕事を引き受ける。そうしないと生きていけないから。

兄が2人とも大きな声や暴力を使うのは、弱さを隠すために過ぎないのだろう。2人とも本当は優しいけど、それでは大切な人を守れないから。だから、正気を失うバタフライを売っても、自分たちは手を出さない。

そんな彼らを、誰に責めることが出来ようか。


私は、パーティゲストがとにかく気持ち悪かったです。

赴任先に過ぎないこの国のことなんてどうでもいい。危険になれば帰国するだけ。でも、その前に自分の醜悪な欲望を満たそうと、不安に苛まれるこの国の人を使って、無関係の若者を嬲り殺しにしようとする。

この国の人たちが互いに愛情を持っていることと比べて、パーティゲストの異質感。心の底から気持ち悪い。


ところで、MERCURYは水星、FURは毛皮。

姫が水色のスパンコールのドレスに毛皮を羽織っていたことと関係があるのかな。

最後の方のダレンの台詞との関係もありそうだけど

で、ギリシャ神話のマーキュリーを調べてみた。

旅人の守護神の役割からはダレンの台詞との関係を感じるけれど、冥界への案内役の役割からはラストでのエリオットの行動に通じる気がするし、眠りを司る役割からは新種のバタフライを思い浮かべて不吉な結末を想像してしまう。


昼の部では劇場入口前に置いていた看板。

お客さんが立ち止まって大渋滞になったからか、夜の部では撤去されていましたチュー