20211218日、「茶の湯と工芸」に行ってきました照れ

会期は1219日までとなっています。

行ってから気づいたのですが、この展覧会の後、改築工事のため、当分、休館するそうです。

だからか、香雪美術館にしては驚きの混雑具合でした。


1「小禽遊戯図」は、遊戯を超えてガチの取っ組み合いに見えて、ちょっと面白い。そして、この表具は、金森可重の嫡男で、廃嫡された後は茶人として生涯を送った金森宗和によるのだそうです。

4「高野切第一種」は、紀貫之の巻子本の断簡を豊臣秀吉が高野山に下賜したそうです。秀吉がぶった斬ったのかと思ったのですが、そうであれば、蘭奢待を切り取った織田信長より更にタチが悪い気がする。

6「熊野懐紙」は、後鳥羽天皇の熊野詣で途中で催された歌会の時に藤原家隆が書いたんだそうです。懐紙と言いつつ、大きい!

11「大海茶入  唐大海」はぽてっとしたシルエットが可愛い。

24「黒楽茶碗  黄山」は3代目 樂道入の作。うんうん、こういうのが好き。

52「真塗手桶水指」は何の装飾もないのですが、黒漆で仕上げていて美しい。

57野々村仁清「灰釉透彫桜花文鉢」は何度見ても綺麗です。


ところで、茶道と言えば表千家、裏千家、武者小路千家と思っていたのですが、武野紹鷗の直接の弟子は千利休と藪内剣仲紹智で、藪内家の初代となったようです。

あと、千家十職というのも初めて聞きました。

茶碗師(樂家)、釜師(大西家)、塗師[棗の塗り](中村家)、指物師(駒澤家)、金物師(中川家)、袋師(土田家)、表具師(奥村家)、一閑張細工師(飛来家)、竹細工・柄杓師[茶杓の作](黒田家)、土風呂・焼物師(永樂家)、の十職のことだそうです。

そう言えば、1/153/13の期間、逸翁美術館で「千家と十人の職人」なる展覧会が開催されます。

チラシがイマイチだったので、行く気はなかったのですが、ちょっと気になってきました。





中央が11唐大海、左下が24黄山です。


平野備前守忠勝菩提寺で、平野延輝のお墓もある中勝寺


平野延輝を祀る水神宮


弓弦羽神社