2018.9.30にシス・カンパニー「出口なし」を観てきました (*´꒳`*)

演出が小川絵梨子さん、出演者が多部未華子ちゃん、大竹しのぶさん、段田安則さん、そして、シス・カンパニーという単語は聞き覚えあり。

しかし、チラシを事前に入手していないため、予備知識ゼロです(⌒-⌒; )

なので、入ってすぐにパンフレットを買い、慌てて予習しました。

原作はジャン=ポール・サルトル。

あのサルトル? 哲学者の?? まさかね~

いやいや、その「まさか」でした~(≧∀≦)

サルトルは戯曲や小説なども書いているそうで、それは初めて知りました。


窓も鏡もなく、ドアも開けられない密室れに案内されてきた1人の男と2人の女。

会話によると、3人は既に死んでいて、いずれもワケありのため、地獄に送り込まれたと思っている模様。

徴兵を拒否して逃亡するも国境付近で捕まり射殺されたガルサンは、女癖が悪く、妻が待つ家に女を連れ込んだこともあるらしい。

郵便局員のイネスは他人を苦しめずにはいれないと言い、愛する女性をも精神的に追い詰めた結果、無理心中の道連れになった。

そして、少女の時に親子ほども年の離れた金持ちの妻となったエステルはふとしたことから恋人を持つが、色々あって恋人は自殺する(エステル自身は肺炎で死亡)。

互いに苦しめ合う3人…


誰かの記憶に残っている間は生前の世界の人が見え声も聞こえますが、記憶が薄れていくと暗くなり声も小さくなり、やがて音も聞こえない全くの暗闇になるという描写に、

私も、私が覚えている間は死者も生き続けると思っていたので、サルトルと同じかなと思うとちょっと嬉しい(^-^)

鏡がない=自分で自分を見ることができないことで、自分の存在を確認できないと不安になるという描写、

私は、自分と他者との関係性から自己の存在を確認するのだと思っていたので、ちょっとビックリでした。

いや、でも、3人は互いに言い争いながらも、互いに認めてもらおうとしている感じでもあったので、自己の存在確認は他者との関係と自己との関係の両方があるということなのかな。


サルトル、ちょっと読んでみようかなと思った次第です。

と言いつつ、多分、読まないと思うけど(⌒-⌒; )