2018.3.4にソポクレス「ギリシア悲劇II」を遂に読了しました (*)

今回は「トラキスの女たち」、先日の「ピロクテテス」に出てくる弓の元々の持ち主ヘラクレス絡みの作品です。


ヘラクレスは試練を与えられては、その都度、見事に乗り越えて生還してくるが、妻デイアネイラは、無事に帰って来るか不安な日々を過ごし、やっと顔を見て安堵しても、ヘラクレスはまた遠征に出てしまうという日々。

今回も15ヶ月も遠征から戻らないが、ついに無事を知らせる使者が到着。

しかし、若く美しい捕虜も伴っており、デイアネイラはヘラクレスの気持ちがその娘に移るのではないかと新たな不安に苛まれる。

そこで、かつて手に入れた媚薬を使ってヘラクレスの愛を繋ぎとめようとする。

ところがそれは怪物の罠で、ヘラクレスに死をもたらす毒薬だった。

ヘラクレスはもがき苦しみながら妻を呪い、妻は自分の失態に気づいて絶望のあまり命を絶つ。

真実を知った息子は瀕死の父に真実を打ち明け、ヘラクレスは神託の意味を理解して死を受け入れる。


デイアネイラのヘラクレス♡ラブが可愛い過ぎて、延々悩んでいるのにアツいね~と茶化したくなるくらい(@ρ@)

そして、帰ってきたヘラクレスとお楽しみの時間を過ごすために媚薬を仕込んで、でも、ちょっと恥ずかしそうなところもまた可愛い(*^_^*)

それだけに、知らずとは言え自分の手で愛する人を殺してしまって、どんなに衝撃を受けたことか(T-T)


どうでもいいのですが、ヘラクレスは王である弟?兄?から厳しい試練を与えられ、最後には命を落とします。

そう言えば、倭建命(やまとたけるのみこと)も父から厳しい試練を与えられ、最後には命を落とします。

洋の東西を問わず、神話の定型パターンということなのか???


ということで、ソポクレス読了です(^_^)v

私はこの「トラキスの女たち」のお話が1番好きで、人物としては「ピロクテテス」のネオプトレモスが1番気に入りました(^-^)


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