2016.6.28は野村萬斎 構成・演出「マクベス」を観てきました( ´ ▽ ` )ノ
シェイクスピア作品は気分が悪い(。-_-。) とか文句を言いつつ、野村萬斎と見るなり「観た~い(≧∇≦)」
マクベスは野村萬斎、マクベス夫人は鈴木砂羽、出演者はその他3人のみ。
あと、和太鼓、尺八、津軽三味線の生演奏。
どんな感じなのかな、ワクワクするよ~!

勇将マクベスは戦場から凱旋する途中、3人の魔女から3つの予言めいたことを言われ、その内の2つが事実となったことから、最後の「王になる」を力づくで事実とする。
マクベスはやがて罪の意識から精神バランスを崩して幻影に惑わされるようになるが、マクベス夫人が叱咤激励、やがて疑心暗鬼になって敵対勢力を排除し続ける。
マクベス夫人は初めこそマクベスを支えていたが、徐々に自身もノイローゼとなって、遂には自殺する。
マクベス夫人の自殺、そして、最も恐れていた敵対勢力の反撃の中、マクベスも遂に討ち死にする。

シェイクスピアとは違うかもしれませんが、今回はそういう筋書きでした。
凱旋の春、戴冠の夏、疑心暗鬼の秋、滅びの冬と、マクベス夫妻の人生を四季の移ろいになぞらえていて、ちょっと平家物語っぽい。
マクベスの遺体の周りに新芽が芽吹く様は、輪廻転生っぽい。
舞台は通常の形でそこにあるのですが、舞台中央に敷き物を敷いて、能舞台のような空間を敢えて作り出していました。
魔女たちは常にその能舞台の外から成り行きを見続けていて、ちょっと孫悟空とお釈迦様の関係っぽい。
マクベス夫妻は、どちらかが強い時はもう1人が弱っていて、人間の両面性を表してるっぽい。
そう思うと、前回まではマクベス夫人を秋山菜津子さんが演じていたのだそうですが、秋山さんだと悪妻感が強そうだなぁと思いました。
鈴木砂羽さんだと、精神を病むマクベス夫人も受け入れ易くなったような…。
秋山さんは観てないので、あくまで推測ですけど。

アフタートークの時に野村萬斎さんが「演者5人と演奏者3人で作り出す世界観」というようなことを仰いました。
足すと8、初め末広がりの八と思いましたが、いやいや横に倒すとメビウスの輪だなと…。
正に冒頭の魔女のことば「きれいは汚い、汚いはきれい」だなと思いました。
他にも色々考えていた気がするのですが、忘れてしまった(⌒-⌒; )

とにかく、一見の価値あり!
機会があればぜひ、ご覧ください(*^_^*)

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