先週、住商を利確して、配当利回りが高くて確定日も近いJTに乗り換えることを考えました。結局、やんなかったけど、利確について考えるきっかけになったので、今のとこの考え方を整理してみました。
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先週まであんまし意識してなかったことだけど、利確すると譲渡益に課税されて結果として資産が減るんですよね。資産を評価額+現金で管理しているから、評価額が上がり続けるとまではいかなくても下がらないなら、そのままでも良いんですよね。それでも、なんで利確をするかっていうと、その目的はみっつくらいあるのかな?って思います。
①資産保持
②乗り換え
➂リバランス
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①資産保持
利確する理由としてはいちばん分かりやすいかも。
評価額が下がんなければ利確しなくても良いんだろうけど、やっぱり下落局面になっちゃうってこともあります。株価が大きく落ちそうなときに、利確して株式を現金にすれば評価額が落ちることもないし、資産の減少を食い止めることもできます。
そんな目的でするのが「資産保持」ですね。
ちゃんと意識してなかったけど、3月のりそなとか6月にはいってからのINPEXがこのパターンだったと思います。
3月のりそなは成功例かな。750円あった株価が2月末から下がっていきました。それで、3月あたまから半ばにかけてひとつづつ700円台で利確したのです。そのあとも落ち続けていっときは500台までいっちゃいました。年間配当の21円をあきらめることになったけど、未だに株価が670円くらいなことを考えると早めの利確で資産全体の下落を防ぐことができた成功例だと思います。
逆に失敗例は5月のINPEXです。株価の急落に設定してた利確ラインが反応。そのあと、あっさりと株価は持ちなおしたものの、買い替えもできませんでした。売却単価は1567.5円、今の株価は1613円。それに配当も失って、散々な結果です。
失敗の原因は、単に利確ラインを引いただけだったことです。当時の株価は上り調子で、そんなに下落を心配する必要はありませんでした。評価損を嫌うのならともかく、機械的に利確ラインをひいちゃったのが、それもそれなりの高さのところでだったのが敗因なんだと思います。
利確ラインを引くにしても、株価が上昇傾向にあるのか、それとも下落傾向ににあるのかって、自分なりに少し先の味方を持っとかなきゃいけないってことだったと思います。
・・・・その自分の考えがいまひとつ当てになんないのが、難しいところですね。
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②乗り換え
これは、住商→JTへの乗換えを考えたときの発想です。
今よりもたくさん配当が貰えるんなら、一時的に資産が減っても長い目でみたら得するんじゃないかって思ったのです。
乗換え先の確定日が近いんなら一時的な資産の減少も配当収入でカバーできるし、良いことばっかりじゃねって思ったのです。
でも、実際にはなんか違う気がしたので、結局は実行しなかったのです。
もっかい考えを整理するのに、ちょっと定量的に考えてみました。
1000円で取得した銘柄(ひと株配当40円、配当利回り4%)が1200円になってたとします。これを利確すると、譲渡益200円に20%の税率で課税されるから納税額は40円です
結果、資産は、株式1200円→現金1160円に目減りします。
仮にこの現金1160円で配当利回りが4.5%の銘柄を買ったとします。そうすると、資産の変化はこんな感じになります。
株式1200円(年間配当40円)
↓ ↓ ↓
株式1160円(年間配当52.2円)
資産総額が40円減ってるけど、年間配当額が12.2円増えてるから、長い目でみるとお得な気がします。ただ、納税額40円を回収するのに4年くらいかかるのはちょっと長すぎな気もします。
それでは、もう少し回収期間を短くしてみましょう。2年だったら、こんな感じかな?乗換え先の配当利回りは5.1%です。
株式1200円(年間配当40円)
↓ ↓ ↓
株式1160円(年間配当60円)
さらに回収期間を1年にするには、配当利回りは6.9%が必要になります。
株式1200円(年間配当40円)
↓ ↓ ↓
株式1160円(年間配当80円)
で
・
・・
・・・
配当収入の増加で納税額を回収するのは、ちょっと現実的じゃなさそうに思えてきました。
それじゃあ、乗換えは無しかっていうと、そうじゃない気がします。
単純に、「株価が上ってる」=「割高感が出てきてる」ってことだから、割安感があって同程度の配当収入が見込める銘柄に乗り換えるのはアリな気がします。
ただ、配当収入だけで売却益への課税額を回収するのはむつかしそうだから、値段が上がりそうな銘柄に乗り換えるってのが前提になるように思います。
結局のところ、値段が下がりそうな銘柄から上がりそうな銘柄への乗り換えってことだったら、ふたつの銘柄の値動きを考えなきゃだから、①の上級版なのかもしれませんね。
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➂リバランス
資産に占める株式比率が高いときに現金比率を高めることを目的に利確するってのもアリな気がします。
株式比率が高いと相場が崩れたときの影響も大きいし、下がりきった後の買い場への参加もできなくなっちゃいます。
だから、ある程度現金を持っとくってのは大切な気がします。
利確の対象は?
やっぱり、配当収入への貢献が小さいものとか、他の保有銘柄とセクターが被ってるものなんかが対象になるんだと思います。
あと、利確したあと株価が急上昇なんてことになると悔しいから、全体的に割高になってて、もうすぐ下がるんじゃないかな?って思うものを選ぶことも大切かな。
前段は個別銘柄の値動きはあんまし関係なさそうだけど、後段はやっぱり値動きも考えって利確するってことになってますね。
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だらだら書いてきたけど、強引にまとめます。
あたりきりの結論になっちゃうけど、利確するときは、目的はともかくとして、これからしばらく株価が下がりそうなものがあれば、それを対象に利確をするってのが大切みたいですね。
それはそうと、こうやって言葉にしてみると、利確って結構ディフェンシブな行動なのかな?って気がしてきました。資産の最大化を目指すってよりも、資産の保持がその主な目的なんだろうって気がしてきました。
まぁ、実際に思惑どおり動けるかはわかんないけど、動くときに自分なりの動機付けをしておけば、失敗したときに反省して次に活かせるんだろうと思います。
あと、成功したときには、単に運が転がりこんできただけじゃなくて、自分で掴んだって思いたいですしね。
~~おしまい