劇団電姫 第1章

 

 

1. 舞台への憧れと電姫への挑戦

アニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』を愛する千寿いろはと白丸美兎は、劇団電姫による同作の舞台を観劇し、原作への深いリスペクトと演出に衝撃を受ける。いろはは演劇界の名門・千寿家の出身であり、姉の暦は最大手「銀河座」のエース候補だが、いろは自身は役者の才能である「センス」がないと自認して一度は夢を諦めていた。しかし電姫の舞台に魂を揺さぶられた二人は入団テストを決意する。面接ではオーナーの根津マチコから銀河座を選ばなかった理由を問われるが、いろはは「衝動」を正直に吐露。実技試験では、内気な美兎が特定のキャラを自身に降ろす「憑依型」の稀有な才能を発揮し、対照的な可能性を見抜いたマチコにより、二人揃っての合格を勝ち取ることとなった。

 

 

電姫だけいきなり現代アニメの名前出てくるのびっくりする。いろはの咄嗟の行動力と美兎の才能出てくるこの序盤のシーンで2人の関係性がかなりきっちり表されてて、やっぱり他の劇団と違ってシナリオもアニメっぽさあるなあって感じ。

 

 

 

 

2. 劇団員との合流とカミラの入団

入団したいろはと美兎は、天才子役の本巣叶羽や占い師の猫足蕾といった個性派メンバーと合流する。当初、既存メンバーから「新人への試礼」として過激な衣装でのポーズを要求されるが、二人は単行本1巻178ページのキメポーズや、3巻146ページの扉絵の指先まで完璧に再現。その原作愛と再現度の高さで、既存メンバーの信頼を勝ち取った。デビュー戦の『西遊記』では金角・銀角役に抜擢され、美兎の憑依的な演技と、いろはの「センス」を補って余りある没入感で初日を成功させる。その後、二人の同級生で配信者として活動していた阿岐留カミラが、舞台上で輝く彼女たちの姿に惹かれ、「自分もキラキラしたい」という願いを胸に、電姫へと正式に加わることになった。

 

電姫はメンバー全員が平成後期のオタク感。ここにカミラというギャル系インフルエンサーが加わったことで、電姫の幅が出来たはず

 

 

3. 突きつけられた劇団存続の危機

劇団員同士の絆が深まる中、オーナーのマチコから衝撃の事実が告げられる。秋葉原の街の変化と劇団の成長鈍化を理由に、大手劇団「オリンポス」による買収案が提示されたのだ。1ヶ月後の公演で結果を出さなければ劇団は消滅し、オリンポスに吸収されるという。動揺するメンバーの中で、いろはは銀河座でストイックに自分を磨き続ける姉・暦の練習を目の当たりにする。センスを持ちながらも、朝から晩まで「ステップ、ステップ、ターン」と基礎練習を繰り返す姉の姿を見て、いろはは自分の「好き」という気持ちだけの甘さを猛省。誰かに守られるのではなく、自らの手で大好きな居場所を守るため、劇団の存続を懸けて戦う強固な決意を固めるに至った。

 

暦の凄さは銀河座ストーリーでも見えてたけど、ここでもヤバさが見える。

そして焦りから行動力に変換されるいろはもある意味才能の塊なのかなって。

 

4. 運命を賭けた『アラビアンナイト』

劇団の命運を懸けた演目『アラビアンナイト』。主役のアラジンにはいろは、レイラ姫には美兎が抜擢される。いろはは「センス」がないことに苦悩しながらも、稽古場に泊まり込むほどの熱量で役に没頭。美兎は役作りのため実際に海へ行くなど、独自の解釈を深めていった。一方、普段は努力を嫌う叶羽も、劇団「シリウス」の新妻八恵という強烈なライバルへの危機感から自主練習を開始。また、不吉な予知に怯えていた蕾も、いろはが大切に持っていた「ラッキーアイテム(蕾が贈ったダンベル)」と仲間の意志に動かされ、悪い運命を克服することを決意する。いろはは「センスがなくても舞台を愛する心で勝つ」と宣言。劇団員は一丸となり、存続を賭けた千秋楽へと向かっていった。

 

 全員が自分の弱さに向き合い、劇団として成長していくけどやっぱりここは電姫らしく楽しさと一体となる成長物語なのがテンポを乱さない。

 

 

 

5. 掴み取った未来と劇団の進化

あらすじ 運命の公演『アラビアンナイト』は大成功。観客の熱狂は凄まじく、動員数のみならず配信やグッズ売上も爆発的に跳ね上がった。この「成長の可能性」をデータで証明した結果、マチコはオリンポスからの買収案を拒絶し、電姫の存続が確定する。しかしマチコは「顧客は同じものにはすぐ飽きる。変化なき劇団に未来はない」と、更なる進化を求めて釘を刺した。公演後、電姫には多くの入団希望者が殺到。かつては受験者だったいろは、美兎、カミラ、蕾、叶羽の5人は、今度は審査員側として新たな才能を迎え入れる立場となる。自分たちの居場所を守り抜いた彼女たちは、進化し続ける「劇団電姫」の次なる舞台へ向けて、新たな一歩を踏み出すのだった。

 

クオリティ高くても同じものを続けてたら客が離れる。維持は実質衰退するというのがエンタメビジネスの鉄則。

ちゃんとそれを理解して受け入れ2.5次元を続ける電姫は大演劇時代の中でもトップクラスに入る劇団になっていく可能性を感じたラストでした。