支援学校高等部には、年に2回(1回2週間)の「実習」があります。

卒後に働くことを目標にしている3年生はこれに限りませんが。

 

例年、その実習が始まる前に、個人目標を立てて決意発表をする「結団式」を行います。

 

生徒の中には、話すことに困難を抱えている生徒が何名かいます。

 

ビッグマックを使って発表する生徒もいますが(担当職員の声)、その他は、画用紙に書いた目標をみんなの前で掲げ、担当職員が代わりに読み上げるスタイルが主流でした。

 

 

結団式の準備をしているとき、話すことが難しい生徒を担当している職員が、

「話すことができるアプリってどんなのがあるかなぁ。何か知っていますか?」

と、iPadを持って訪ねてきました。

 

そのとき紹介したのが、iPadの標準機能の「画面の読み上げ」機能です。

 

今回は、特別なアプリを使わず、「メモ」アプリ(デフォルト)に発表する内容を記載し、それを読み上げるスタイルで発表することにしました。

 

 

設定の仕方は次のとおりです。

 

1.設定. → アクセシビリティ → <視覚サポート>読み上げコンテンツ →「画面の読み上げ」をONにする。

 

 

ここでは、「声」(男性/女性)を選べたり、「読み上げ速度」を調整したりすることができます。

 

画面上部から下に2本指でスワイプすることができれば、ここでおしまいなのですが、その操作が難しい場合は、一つ戻って、

 

2.アクセシビリティ → <身体機能及び操作>タッチ → AssistiveTouchをONにする。

 

 

3.1つ下にある「最上位メニューをカスタマイズ」 → <アイコンをタップして変更>8個あるうちのどこかに「画面の読み上げ」を入れる。

 

 

 

4.(1つ戻って)<カスタムアクション>シングルタップを「メニューを開く」にする。

 

設定は以上です。

 

 

 

次に、発表する時についてです。

 

「画面上部から下に2本指でスワイプする」ことができれば、スワイプした時点で読み上げが始まります。

 

 

2本指のスワイプが難しい場合

 

AssistiveTouchをONにした時点で、黒い四角の中に白丸のボタンが現れます。

読み上げたい文章が書かれた「メモ」を開いて、

 

 

赤で囲んだボタンは、AssistiveTouchボタンというようですが、このボタンをタップすると

 

 

こんなふうに、AssistiveTouchメニューが開きますので、「画面の読み上げ」をタップすると、画面にある文字の読み上げが始まります。

 

 

タップが難しい方で、スイッチなら押せるという方は、「画面の読み上げ」の上に、i+Padタッチャーを貼り付けることで、スイッチを使った発表ができるようになります。

 

【i+Padタッチャー】

 

 

もっといい方法がありましたら、教えて下さい!

 

「メモ」の縦に「。」を並べているのは、話すときの間を取るためのものです(*^^*)



追記

i+Padタッチャーを使わずに、スイッチが使えるように改造したマウスでもいますね!