異国の音に身を委ね、
秋思を味わう。

枯れてしまったものには、
水を与えなくては。

渇望。

ただ身を委ね、
滴り落ちる何かを、
静かに待つ。

煙草の煙がそっと
排気口に向かう。

界面より透明なグラデーションが広がる。
アイスコーヒーを口に含む。

そして間もなくグラスを置く。

水滴がナプキンに浸食している。
音を立てずに、ただ。

誰もいない喫茶にて、
わたしはひとり。

なすべきことを探して、
漂流する。