自分にとって不都合な出来事が起こった時、その出来事は要らないと排除しようとしていませんか?
全部ポジティブ、プラスにならないと、うまくいかないって思っていませんか?
もちろん、解決するためにはその問題を取り除かないといけないですが、
その取り除き方を間違えると、解決しないどころか、どんどん悪化して悪循環に陥るケースもあります。
かつての私もそうでした。
特に学生時代で、それが顕著に現れていました。
いじめや嫌がらせ、ものを盗まれる、嘘をつかれる、先輩から悪質やいびりがありました。
当時は、それが悪いもので、それさえなくなれば幸せになれるのにと排除しようとしていました。
しかし、解決するどころかどんどん悪化していき、親友の自殺未遂や仲間への不信感へとつながりました。
なぜ、解決しようと排除しているのに、解決するどころか悪化していくのか、その理由が全くわかりませんでした。
「こんなにも必死に生きているのに」
「何で苦しい思いをしてまで、学校に行かなきゃいけないの」
そんなことしか思っていませんでした。
しかし、それはどうやら違っていたようです。
それを気づいたのは、2年前ですが、ニーチェの言葉や感情の掘り下げ、鏡の法則を学んでいく中で、
その出来事を引き寄せていたのは、自分だったということに気づきました。
最初は信じたくもなかったし、認めたくもありませんでした。
しかし、目の前の出来事を嘆いてばかりいても同じことを繰り返すだけだし、
それで今苦しんでいるのだから、それが正解なのだろうと自然に腑に落とすことができました。
その結果、感情のコントロールも上手に切り替えられるようになったし、
何より自分と向き合う時間が増えたことで、自分を大切にできるようになり、
更に自分が誰よりも価値があると実感できるようになりました。
当初は自分なんて価値がない、自分がダメだからこんなことが起こっているのだと、
そう思うぐらい自己肯定感が低かった私ですが、なぜ自分が1番大切だとまで思えるようになったかというと、
「出来事に事実はない」ということを知ったからです。
目の前で起こった現実や出来事は、自分の心の反映や扱いを投影したものです。
それが、目に見える形として、いじめや嫌がらせなど、その人に合わせた形に投影しているだけなのです。
鏡に文句を言っても変わらない、何なら自分に文句を言っているだけと同じ理論で、
相手やその出来事に文句を言っても変わらないし、何なら自分に文句を言っているのと同じなのです。
だから、自分が変わらない限りは、いつまで経っても変わらないのです。
出来事に事実があるのではなく、それに対して自分がどんな反応をしたのか、
どんな気持ちになったのか、そしてなぜそんな気持ちになったのか、
掘り下げていき本当はどう思っているのか、
そうやって丁寧に向き合っていきました。
そうすると、
本当はこんな風に言って欲しかった
本当はこうされたかった
ただ、そうしただけだったんだ
と、自分の心の声を無視していたことに気づきました。
そこで、「じゃあ、これからはどうしたい?」と本音で向き合えたから、それに見合った現実が起こるようになったのです。
もちろん、それを身につけたからといって、すぐに使いこなせるわけではありませんでした。
うまくいかなくて落ち込んだ時もありましたが、実践すればするほどコツが掴めてきて、
こうするとこんな感覚になるんだ、こんな気持ちになるんだと気づけて、じゃあ次は交渉を繰り返す。
そうすることで、この場合はこうした方が楽になれるなぁとか、
「あの人はこんな風に言ってたけど、自分の気持ちがノーなら無理してやらなくてもいいや」
と、自分の正解を掴めるようになりました。
自分の成功体験を掴むまでは苦しかったですが、失敗しても立ち上がればいいし、
どんな結果になっても行動することでプラスにしかならないと思えてから、
そんなに焦って成功しなくてもいいやと思えるようになりました。
徐々に関係ない話になってしまいましたが、マイナスの出来事を取り除こうとする前に、
なぜそれが起こったのかを考える癖や習慣を身につけるだけで、
こんなにも人生や考え方、見え方が変わっていきます。
本当に面白いぐらい変わっていったので、やらない方がもったいないです。
これなら排除ではなく、その問題に寄り添った上で手放すことができ、
何なら自分の人生も更に良くしていけるので、悲劇のヒロインぽくなっている方がいらっしゃいましたら、
ぜひこの考え方をお伝えください。
それでは、今日はこの辺で!