―籤を逃れるべきでは
なかった。どうせ
死ぬのなら…―
(引用元:藤子・F・不二雄
「カンビュセスの籤」)
こんばんみ!
ご来訪ありがとうございます。
いかがお過ごしでしょうか。
やや風邪っぴきなよっしーです。
(>_<)
今宵は、
ご存知、
言わずもがな誰もが知ってる、
ガジェットキャット、「ドラえもん」の
生みの親、
藤子・F・不二雄氏が贈る、
S(少し)F(不思議)な物語、
「藤子・F・不二雄SF短編集」をご紹介します。
※もう、絶版なんですけどね〜。
氏の代表作といえば、
「ドラえもん」があまりにも有名
です。
ドラえもんと言えば、
未来から来たネコ型ロボットが
4次元ポケットから取りだしたる
便利なアイテムで、
永遠のダメ人間「のび太」
※画像はお借りしましたm(_ _)m。
を矯正する、
愛と笑いと涙のサクセスストーリー
なのは皆さんご存知かと思います。
しかし実は
この設定、そこはかとなく
怖いお話だということを、
今回ご紹介するSF短編集を読むことで、
思い知る事ができちゃったりする
のです。
※※「カンビュセスの籤」よりエステル。
「カンビュセスの籤」
「おれ、夕子」
「流血鬼」
「征地球論」
「ミノタウロスの皿」
「絶滅の島」
「ノスタル爺」
「みどりの守り神」…
これら
珠玉の短編作品を
読むにつれ、胸に込み上げる
熱い何かを感じます。
そして、
それら全てが、
ドラえもんの胸を打つ
エピソードの元ネタとなって
散りばめられている事に気が付くはずです。
ページを
めくるたびに
感慨深く読み進める事ができ、
現代社会へのアイロニー(皮肉)がふんだん
に盛り込まれているように
感じます。
それは、
これら短編作品が
大人向けのファンタジーとして
描かれているからなのでしょう。
なので、
徹底した
大人向けの
リアルな描かれ方のため、
残酷な現実をまざまざと
突きつけられます。
それと同時に、
逆説的な手法を
提示して見せることで、
普段「当たり前」と認識している
ことを再び見つめなおさせる作風は、
氏の「優しさ」と
いう人間性のなせる業と
言えそうです。
※画像はお借りしましたm(_ _)m。
※※「ミノタウロスの皿」よりミノア。
氏の柔和で
ほんわかした
線と、優しい印象の
キャラクターに詰め込まれた
鋭い風刺と、描かれた当時の
最先端の学説を取り入れた科学的検証とが
相まって、
独特の
余韻に浸れる事うけあいです。
藤子・F・不二雄先生の
真骨頂を体感したくば
必読の作と言える短編集。
古い作品ですが
見かけたら必ず手に取って
読んで欲しい作品達ですね。
お勧めです。
※Thank you for your update on YouTube!
m(_ _)m
藤子F不二雄先生の
「SF傑作短編集」には、
いつの時代になっても変わらない、
「人の心の在りよう」ってモノを
教えてくれる真価がある。