何となく思ってた。
初めて言葉を交わした瞬間から。
この人。知ってる。
ずっと曖昧だった不確かな記憶が
確信に変わる瞬間。
私の中の記憶。
きっとこの人も同じように記憶があるのだろう。と。
そんな曖昧さは
ふとしたきっかけで確信に変わる。
例えるなら
昨日見た曖昧な夢が
パッと一瞬で蘇るような。
そんな感覚。
身近で
同じ感覚を共有していたのだろう。
同志のような。
複雑な時代の中で
今と変わらず
音の中で
教える。という
耳を張り巡らせながら
生きていたのだろう。
鋭い感覚と
感性。
結局
また同じ。教えるという道を歩いてる私達は
言葉にしなくとも
同じ記憶を持ち合わせながら
わかっていながらも
今という時代の中で
微妙な距離感を保って
今を生きているのだろうな。