なぜ人は争うのだろう。
なぜ人は同じ過ちを繰り返すのだろう。
昔来てくれていた生徒の子で
こんな子がいた。
その子の誕生日は
広島に原爆が落ちた日。
小さい頃から
いつも
何度も
同じ夢を繰り返し見るという。
そこは広島。
まさに昭和っていう感じの家にいるのだと。
そして時計がいつも同じ時間になると
ぶぁ-っと真っ暗になって
いつもそこで目が覚めて
泣きながら目が覚める。
きっとそれは
原爆が落ちた瞬間で
彼女の前世の記憶。
魂の記憶。
その話を聞きながら
今をその分しっかり生きるんだよ。
と
よく話をしてた。
魂は同じでも
過去を生きていた自分と
今を生きている自分は違う。
私も自分の過去の夢を見る。
でもそれは記憶の断片でしかなくて
夢を繋いでも
全ては見えない。
大体夢で見た物や場所は
そのままの形で残っているわけでもなく
ただ違う時代の光景を見ても
誰に説明しても
知るわけもない。
し
理解できる人も少ない。
ただ。
その時代は
まさに戦の真っ只中で
そんな時代の渦の中で
あたしや
今、あたしの近くにいる人達は生きてた。
この時代でまた出会えて良かった。
名前は書けないけど
何人かのまわりにいる大切な人達。
不思議な巡り合わせで今また出会えて
本当に良かった。
人は学ばなければならない。
だから歴史がある。
おじいちゃん達が命をかけて巻き込まれた戦争の傷を
今この時代に生きている私達は
忘れちゃいけない。
今福島で起きている
原発の傷も
私達は忘れちゃいけない。
同じ事を繰り返さない為に。