お坊さんのお話 | 。**山*夢*音*感謝**゜

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山。空。大地。自然。音。
ゆっくり。ゆっくり。
そんな毎日。
そうして音探しの旅はどこまでも続く・・。

今日
お通夜の席で
お坊さんがこんな説法をしてくれました。

心に響く話だったので
ご紹介します。


今歌にもなっている
老人が痴呆になる前に書いた
ある詩を読んだ後

こんな話をしてくれました。


住職さんは
お父様を癌で亡くされて
一年余り介護を体験され

亡くなった後にこの詩に出会い
気付いた事と。


親の介護をしている時
下の世話をしたり
なんで自分がこんな事をしなければいけないのか?

なんで自分がこんな思いをしなければならないのか?

でもそうじゃなかった。

親は
自分が生まれる時を暖かく見つめてくれていて
赤ちゃんの時は毎日毎日下の世話をしてくれていて
成長するまで
毎日毎日暖かい目で見つめてくれていて
自分が大きくなって
今こうして生きているのは
親が育ててくれたから。

今生きている
大きくなっている人達は
心のどこかで
親よりも優位に立っているような気持ちでいませんか?
自分ひとりで
成長してきたような気持ちでいませんか?

そんな自分よがりの考え方をしてはいませんか?

でもそうじゃない。


親が年老いて
介護が必要になった時

世話をする何年間なんて
親が自分の為に世話をしてきてくれた
長い年月に比べると
足りないくらいなんだ。と。


自分ひとりで生きてきたんじゃない。


親があってこその人生。


亡くした時に気付く大きさ。


もしも
自分の親が
介護が必要な状態になった時
痴呆になって
同じ話を何度も何度も繰り返した時

暖かい目で
優しい気持ちで

最後までうなずいてほしい。


自分がしてきてもらった事は
それ以上の愛情に
包まれていたのだから。


言葉は違いますが
こんな話を聞きました。


おばあちゃんは
10年寝たきりで
介護が必要な状態でいました。

みんな一生懸命介護をして

ただ
最後の6年は
耳は聞こえているのに
全く会話ができない状態でいました。


ただそれがみんな心残りで
どんなにツラかっただろう。。
と。


お坊さんのお話を聞きながら
みんなそれぞれの想いが込み上げて
涙が止まりませんでした。


もしも
自分の親が
そういう状態になった時
考えてほしい。

そうなる前に
気付いてほしい。


話せる時に
沢山話して
触れ合える時に
沢山過ごして。


亡くしてから気付いても遅い。

こんな話を聞きました。

心に響く
こんなお話。