昨日は、NODA MAP「逆鱗」2回目の観劇。
初回はほぼ1ヶ月前。
楽しみに行ったけど、席がかなり後ろで、
体調もかなり良くなくて。
眠気もかなりあって、最初はおもしろかったけど、だんだん付いていけなくなり、
「なーんだ、また戦争の話か…」
で終わってしまってた。
2回見なくても良かったかも、と思いつつ、
戯曲を読んでみた、ら。
読んでみると、よりおもしろい。
耳からでは、1回聞くだけでは、
野田さんの脚本は30%も入ってこない気がする。
コトバ遊びも多いので、字面を見るとさらに
奥深く、広がりを感じる。
そして、人魚についても、
ウィキペディアで調べたら、
その意味の受け取り方が全く変わった。
先月よりは体調は良くなってるけど、
眠気やだるさは結構あったので、
心配だったけど、
昨日は、初回とは全く違って、
物語をしっかり受け止めて味わえた。
目で読んだ物語が、耳から入ってくると、
より生き生きとしたリアルな世界になる。
シーンの一つ一つがくっきりと見えてくる。
席もサイドで、後方側だったけど、見やすくて良かった。
人魚が寄り添っている意味。
周りを気にして、自分の正直な気持ちを言えない潜水鵜たち。
でもその本音は自分で言えなくても、他の人間の声として聞こえてしまう。
あの時代に本音を言うことなんて、
あり得なかったのかもしれないけれど。
何だか誰だかわからない、上の人間なんてものの、何のためだかわからない命令に動かされて、
動かされる必要もなかったのかもしれないのに。
単なる歴史や教訓の1ページではなく、
あれは紛れもなく、
お母さんが大切に慈しんだ、
大事な一つの生命だったのに。
無念な気持ちで、海底に、
重い泡となって沈んだ魂。
美術も演出も美しくて、余計に悲しい。
阿部サダヲさんがやっぱり好きだ~。
コミカルな演技はもちろん、シリアスなところも、葛藤する場面も惹きつけられる。
動きのキレもすごい。
井上真央ちゃんは、キャラが際立っていて、
MIWAのときより、さらに魅力的だった。
笑顔と真剣な表情のコントラストに、狂気の凄味を感じた。
松さんは、なぜ主役なのか、初回は全然わからなかったけど、
昨日はとてもしっくりきた気がした。
ニュートラルな感じが人魚としてぴったり。
最後の叫び声は、今も耳に残っている。
NODA MAPは、やっぱり2回見るのがいいな。
なかなかチケットが取れないけれど。
観れるなら、逆鱗ももう1回見たいくらい。
また違ったところに気づくだろうし、
違った受け止め方になるかもしれない。