昨日、今日と凹む出来事がありました。

今妊娠7ヶ月目なんですが、両親学級に参加しなければなりません。
フランスは日本とシステムが異なり、自分で助産婦さんを探して
そこで講習を受けるようです。
病院で受けることも可能なんだそうですが
出来るだけ街の助産婦さんにお願いしているそうです。
(仕事分担の為かな?)

昨日は数週間前に電話で予約した、街の助産婦さん宅へ行きました。
しかし不在で、電話をしても出ませんでした

そして今日の朝電話があり昨日のことを謝り
今日来ることはできますか?」ということで
早速、彼女の家兼オフォスに向かうことに。

キレイでモダン風なアパートの1室。
部屋に案内されると「マダム、フランス語は話しますか?」と
聞かれました。いつものことながら「少し話せます」と答えました。

どうやらその助産婦さんは「ソフロロジー式分娩法」という
フランス生まれの出産法の専門で
言語ができないと話にならないんだそうです。
(助産婦にも色々種類があるのか?!知らなかったよ

だからといって、通訳に旦那さんを付けたとしても
訳していることによって他の妊婦さんたちが気が散って迷惑になります。
何故なら「リラックスしながら、、、」というやり方だからです。

以前にもトルコ人カップルが来たそうですが、
言語ができなくて断ったそうです。
ちょっとできるじゃ十分ではない様子で、
移民にはハードルが高いと感じました。

そして助産婦のマダムはこう言いました。
私、3年間はフランス語を勉強したわ

実はそのマダム(50歳くらい)はイラン人でした。
でも旦那さんいわく、ネイティブと同じ位、話し方のレベルが高い。
名前を見ないと移民だってわからないくらいだと言ってました




私はここでちょっとはっとしました
フランス語を3年勉強して、、、
それから医学的なことをフランス人と同じように勉強し
ディプロマをもらい、フランスでビジネスをしている。

イラン人。
もし母国に帰ったら、この人は今のような
良い暮らしってできるのか。
そう考えるとサクセスフルストーリですよね。
でも努力は半端ないと感じます。

同じ移民として、もちろん在仏歴は
もう何十年だと思うのですが
このイラン人の助産婦は沢山努力したから、
フランス人と対等に話しができ、仕事もできる。

この助産婦さんに言葉がわからないからと断られた悔しさ
それと「フランス語を3年間はみっちり勉強した」という言葉。
なんか随分自分はぬるま湯に浸かり過ぎてるのかしらとさえ思った。

なんだか考えさせられる出来事というか、出会いというか、
彼女の言葉にぐさっときました

きっと私が全然言葉がわからないんだろう
と思って話してた様子ですが
私も多少は何を言ってるかわかるので嫌な気分になりました

同じ「移民」だもんなぁ地球
移民用の語学学校は3ヶ月半で終了してしまったし
小さい街なので語学学校はないし、どうしましょうアンパンマン





気付けば渡仏して1年半
フランスに来たばっかだからaya」と、
ずっとフランス語が下手なことを言い訳するわけにいかない。

5年、10年住んで今と同じレベルでしか話せないのは下手過ぎるし
なにせフランス人と結婚し、フランスに住んでいるのに
フランス語がずっと何とかキャッチボールレベルでは情けない

果たして、両親学級の為の助産婦さんは、
初級レベルのフランス語であっても受け入れてくれるのか。
そして見つかるのだろうかクエスチョン

高校受験の時は相当勉強したけど、
ここでまた本気でがんばらなきゃいけない時期なのか

日本でも、フランスにいつか移住したいんだとか
海外に暮らしたい、働いてみたいと夢を持った人は
地道に単語を覚えたり、資格に挑戦したりと
本当によく勉強していると思う。

日本にいて日本語を話して暮らしてるのに、
むしろ現地にいる日本人よりがんばってるのでは?!
というくらい語学を楽しむ人も中にはいる。

きっと自分も将来こうしたいみたいなゴールや目標があると
がんばれるもんかもしれないな