こちらも、もう10日以上前のお話になって
しまいますが・・・
日曜日の朝、京橋駅近くのブリヂストン美術館へ
行ってきました
お目当てはこちら
「セーヌの流れに沿って-印象派と日本人画家たちの旅」
パリを東西に流れるセーヌ川の流域を上流から
5つの地域に分け、それらを描いた印象派の作品を
中心に、19世紀半ばから20世紀にかけての作品が
展示されています
朝一ということと、会期前半ということもあり、週末にも
かかわらず館内はとても空いていて、心行くまで作品を
鑑賞することができました
第一章:セーヌ上流とロワン河畔
まずはシスレーの描いた明るく突き抜けるような
清々しいサン-マメスの作品が目を引きます
浅井忠氏の洗濯場の情景も、生活感があるのに
ひそやかな空気が感じられてよかったです
第二章:セーヌと都市風景-パリ
ポン・ヌフやチュイルリー宮等を含めたパリ中心地を
描いた作品が多く、先日のパリ旅行と記憶が重なり、
ついつい長居してしまいました
シニャックをはじめとして、明るい雰囲気の作品が多く、
ルノワールやピサロの作品も
そんな明るい自然を描く印象派の作品が多い中、
マルケの描いた人工的な明かりの際立つ「ポンヌフの
夜景」はとても新鮮に感じられました
第三章 印象派揺籃の地を巡って
アルジャントゥイユやブージヴァルといった、
上はピサロの「ブージヴァルのセーヌ川」
モネの作品が多くあり、中でも「花咲く堤、アルジャントゥイユ」
という、夕日に霞む遠景の町を花いっぱいの河岸から眺めた
構図の作品には、妙に郷愁を誘われました
第四章:ジヴェルニーと芸術家村
ジヴェルニーやヴェトゥイユの森や川を描いた静かな
作品が多く、心がとても癒されました
モネの睡蓮もいくつか展示されていましたが、両河岸の暗い森の
間から覗く朝焼けが神秘的な「セーヌ河の朝」がお気に入り
第五章:セーヌ河口とノルマンディー海岸
フランス北西部のオンフルール、ル・アーヴルに挟まれた
セーヌの河口は、景勝地として多くの画家が描いた土地とのこと
エトルタの断崖をメインにした作品だけでも、5-6作品は
あったのではないでしょうか
同じモティーフなので、それぞれの描き方の違いがよく分かり
なかなか面白かったです
コレクション展も印象派の作品や彫刻など充実しており、
たっぷり3時間楽しませていただきました