今日は初台のオペラシティへ「アントワープ王立美術館
コレクション展 アンソールからマグリットへ
ベルギー近代美術の殿堂」を観賞に行きました
ベルギー絵画の傾向って、あまりよく知らなかったのですが、
ルネ・マグリットの絵は美術の教科書で見たときに、その
不思議な感覚が印象的だったのを覚えています
オペラシティはあまり来たことがなかったのですが、広場で
ギターを演奏している人がいたり、何だかいい雰囲気の
ところでした
展示は全部で4章立ての構成
第1章:アカデミスム、外光主義、印象主義
第2章:象徴主義とプリミティヴィスム
第3章:ポスト・キュビスム(フランドル表現主義と抽象芸術)
第4章:シュルレアリスム
個人的な感想になりますが、印象派好きな私には
第1章が一番好みでした
スーラのような点描で描かれたものもあれば、
セザンヌのような構図・色彩の大胆な作品もあり、
かなりバラエティに富んでいます
象徴主義も、身近に感じられる題材が多く、わざとらしさが
感じられないので、のんびりと観賞するのにぴったりです
ポスト・キュビスムは強い色彩のものが多く、ちょっと
苦手なのですが、何を意図して書いたのかしら・・・???
と探りながら観賞していると、なかなか興味深かったです
シュルレアリスムは、本当に異空間
タイトルのつけ方のセンスにも「ほぉ~」と感心してみたり
今回のお気に入りは、第一章のルイ・アルタン「海景」に描かれた
淋しげな海に射しこむ暖色の陽光や、ギヨウム・フォーゲルスの
「ワッペンプライン広場」に描かれた雨に濡れ、わずかな光を
反射する石畳の街路の美しさが特に印象的でした
また、絵の横の解説も多く、初心者には大変助かります
そして収蔵コレクション展は「幻想の回廊」
60点ほどの展示でしたが、ニスを使い、思わず手を触れそうに
なるような、まるで写真のような五味文彦さんの作品が
印象的でした
こちらは、川村悦子さんの「冬の旅Ⅲ」
写真だと分かりにくいのですが、車内から見た
曇った窓ガラスと、水滴の垂れた跡がとてもリアル
出口までの通路にも、若手の方の「地方の家」を
テーマにした絵画作品が飾られていて、何だか
夏休みに田舎へ帰った時のような懐かしさを
感じさせる作品で癒されました
訪れたのは土曜日のお昼にもかかわらず、館内は
かなり空いていて、のんびり絵画を楽しむことが
でき、試験後の、いい頭休めになりました