自力ではなかなか辛いダイエット…

薬の力を借りてみたい!と考える方は結構いるのではないでしょうか。




今回はダイエットをサポートしてくれる医薬品について記事にしてみますニコニコ





GLP-1受容体作動薬


主な商品:リベルサス(内服)、オゼンピック(注射)


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痩せホルモンを補充する薬!


GLP-1は人間の体内に存在するホルモンで、別名痩せホルモンとも呼ばれます。血糖値の上昇を抑える効果があるので2型糖尿病の治療薬として使われています。期待できる効果は以下の通り。



・食欲を抑える

・脂肪分解を促進する

・基礎代謝を上げる


GLP-1ダイエットとして近年話題のやつです指差し


※ダイエット目的の場合は自費です。




今までのGLP-1受容体作動薬は糖尿病患者用でしたが、今年新たに肥満患者専用のGLP-1受容体作動薬が発売されました。条件付きで保険が使えます。


商品名:ウゴービ(注射)


日本初の長期で使用できる抗肥満薬です。

今年から肥満に保険適用になりましたが、高度の肥満で持病があることなど適用条件が厳しい上に、個人クリニックでは処方できないなどの決まりがあるので使用者はかなり少ないと思われます。







SGLT-2阻害薬


主な商品:フォシーガ(内服)ルセフィ(内服)



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糖をおしっこと一緒に出す!



こちらも元は2型糖尿病の治療薬です。



・体内の余分な糖分を尿と一緒に排泄する



1日あたり200〜500Kcal分の糖を排泄できると言われていますが、トイレの回数が増えたり、尿道炎のリスクがあります。


尿にありんこが寄ってきそうですね指差し



※ダイエット目的の場合は自費です。







ビグアナイド系薬


主な商品:メトグルコ(内服)



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一番よく使われる糖尿病の薬!



古くからある2型糖尿病治療薬で、肝臓での糖新生(糖質以外の物質からブドウ糖を作ること)を抑える働きをします。ダイエットに期待できる効果は以下の通り。



・糖の吸収を抑える

・食欲を抑える

・脂肪を溜め込みにくくする


成分名メトホルミンです指差し


※ダイエット目的の場合は自費です。







食欲抑制剤


商品:サノレックス(内服)



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食欲?何それ?状態になる薬!



厚生労働省が承認した唯一の食欲抑制剤で、高度肥満(BMI35↑)の患者さんには保険適応になります。

覚醒剤に構造が似ているのでわずかですが依存のおそれがあり、3ヶ月までしか服用できません。



・食欲を抑える(強力)

・代謝を上げる


食べられるけど空腹を感じない状態になるらしいです。大学の先生が「こんなほぼ覚醒剤みたいな薬けしからん!」とご立腹だったのを思い出しました指差し


※肥満ではない方は自費です。







膵リパーゼ阻害薬


主な商品:ゼニカル(内服)アライ(内服)



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食べた脂肪をチャラにする!



・脂肪の吸収を抑えて便として排出する



食べた脂肪の約30%を排泄すると言われる脂肪吸収抑制剤です。吸収されなかった脂肪分は便として排泄されるので、便が油っぽくなります。


大正製薬が日本で行った臨床試験では


お尻からの油漏れ 34.2%

便を伴う放屁 23.3%

便失禁 6.7%


と、かなりの割合でお漏らしトラブルが見られたようなので注意が必要ですUMAくん


オムツした方がよさげ?指差し



ゼニカルは医療用医薬品なので医師からの処方が必要ですが、今年4月に発売されたばかりのアライは要指導医薬品なので薬局で購入できます。売ってもらうには年齢や肥満の程度、持病などの条件をクリアする必要があります。



薬剤師の資格があれば誰でもアライを販売できるというわけではなく、専門の研修を受ける必要があります。ちなみに私は受けてないです指差し



ゼニカルとアライの違いは有効成分の量と添加物の微妙な違いです。




ダイエットの基本は運動と食生活の見直し。でもそれだけだと結果がなかなか出ないという場合はお薬の力を借りてみるのもいいかもしれません。


最後まで読んでいただきありがとうございました飛び出すハート