年末にKATOから恒例の新しいカタログが発売されました。その中で165系のリニューアルが予定されているということで、期待が高まります。

一方、TOMIXの方は春くらいに変更になるようです。

 

 

 

今回はTOMIX475系(北陸本線・新塗装)をA26編成タイプにしていこうと思います。

A26編成の選考理由は車番インレタが付属されていたのと、クハ455-42が自分の好きなシャッター式タイフォンだという単純な理由です。

年代設定は、北陸地区に2006年以降よく訪れたのと、所有している683系8000番台と共演できるように2010年以降にしました。

(追記)

ここから先の文が長いので、完成した画像を最初に載せておきます。

 

 

 

 

北陸色の475系といえば、バリエーションがたくさんあって旧型客車並みです。

そして、近年まで活躍していたこともあり、資料も豊富なのが逆に厄介な部分でもあります。

 

 

工作に入る前に付属されている車番インレタを見ていきます。

上の二段目までが使う車番で、左上段からA15編成、二段目がA21編成、右上段がA18編成、二段目がA26編成となっています。

その中でA18編成は2010年に青一色塗装となっています。

 

 

 

付属品のパーツはこれでもかというくらい沢山あります。

 

 

水タンクだけで3種類もあって選び放題です。

説明書のキーワードは「お好みで」です。

車番はある程度特定されているのに、お好みが連呼されている説明書なのが、この製品の特徴ともなっています。

製品自体の基本部分は、走行性能も良くて大変素晴らしい出来だと思います。

 

 

 

それでは工作に入っていきます。

工作内容は以下の通りです。

 

1.モハ474クーラー脇のランボード撤去

2.先頭車の屋根部延長

3.モハ474のクーラー移動

4.各車両付属品パーツの取り付けやインレタの貼り付け

5.他社製パーツの取り付け

 

順番に説明していきます。

 

 

1. モハ474クーラー脇のランボード撤去

 

まず最初に取り掛かったのはランボードの撤去です。

北陸地方の雪による腐食対策のためか、かなりの編成でランボードが撤去されています。

A26編成もランボードは撤去されています。

ベンチレータ撤去と同時にランボードも撤去されたのか、それ以前かわかりませんが、2006年頃の写真を見ると既に撤去されていました。

ランボード撤去は先述した編成全てに該当します。

 

屋根パーツの裏にはランボード用の窪みがあるので、まずはそこをエポキシパテで埋めました。それが固まったあとランボードを撤去しました。

 

 

 

2. 先頭車の屋根部延長

 

2008年頃から実施された屋根部の延長を再現しました。

本来は屋根パーツとボディーパーツの間をパテ埋めするのがいいと思いますが、室内灯を組み込む際に障害になってしまうのと、実車の延長された屋根部分をよく見ると後施工のためか色合いが違いましたので、今回はそのままグレーを延長しました。

延長された部分を強調するべく、グレーの色合いを少し変えています。

そして、ボディーと屋根部グレーとの塗り分けは、実車同様に少し湾曲させています。

 

 

ちょっと厄介だったのは、クハとクモハでおでこの面積が若干違うことです。

クハのほうがおでこの面積が少し狭く湾曲も大きい感じです。

技術がない私にはそれがうまく表現できませんでした。

 

 

 

 

 

 

3. モハ474のクーラー移動
 

最終増備車であるモハ474-53は、グループの中では後期車に属する車両です。

後期車は新製冷房車であるため、AU72クーラーが車両の真ん中よりもパンタ側に寄っています。

本来ならばランボードの長さを調整しなければなりませんが、ランボード自体がないので穴あけだけで済みました。因みに移動幅は約6.5㎜程です。

 

 

一連の作業が終わったら、パーツを元に戻します。

ここまでくると峠は越えた感じです。

 

 

 

 

4. 各車両付属品パーツの取り付けやインレタの貼り付け

 

付属品のパーツを付けていきます。

今回の年代設定は2010年以降ということで、制御車の屋根延長が施された後の状態を表現していきます。

 

屋根上の付属パーツは制御車に集中していて、A26編成の場合はクハとクモハで付ける部品が違うので注意が必要です。

先ず、画像下からクハ455-42は皿形タイフォンカバー付きタイフォンなので、ホイッスルカバーが付きます。そして、検電アンテナの台座は丸型のものです。列車無線アンテナは右側に付きます。

一方、画像の一番上クモハ475-53はシャッター式タイフォンが付きますので、ホイッスルカバーは付けません。検電アンテナの台座は角型のものを使用します。列車無線アンテナは左側に付きます。

 

付属品のトイレタンクはクハとクモハに付けました。モハのトイレは使用が停止されていたみたいです。

 

 

 

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付属のインレタは車番と弱冷房表記、検査年月、乗務員室、行先電光掲示板が入っていて、他は印刷済みです。

 

 

 

今回は一般形の車両ということで窓周りが寂しいと思い、実車とは一部違いますが、雰囲気重視でトレジャータウン製ドア注意・優先席(関西)を使用してみました。

 

 

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A26編成クハとクモハのクーラーはほとんどがAU13Sのクーラーですが、2013年頃の画像を見るとクハに一つだけE形が混じっていましたので、余っていたTOMIXのパーツを付けました。

交換した時期まではわかりませんでした。

 

 

 

 

5.他社製パーツの取り付け

 

最後にエコーモデルの乗務員扉下部手掛けセットを取り付けます。

実車は、2008年頃から取り付けられたみたいで、今回探すのに苦労したパーツです。

実車は一回り小さい気がしますが、あるのとないのでは全然違いますのでこれでいくことにします。

 

 

 

先述したクモハとクハの前頭部を載せておきます。

クモハ475-53

 

クハ455-42

 

 
 
 
 

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以上で完成と相成りました。

個性が際立つ車両なだけに、今回は大変難しかったです。

知識のなさが露呈されることとなり、お恥ずかしい限りです。

ですので、実車と間違っている可能性もあります。その辺はご容赦ください。

 

この記事を書いている最中にも、車外スピーカーを取り付けるのを忘れていることに気づきました。

 

 

 

 

 

 

登場してから何年もしないうちに、花形の急行運用から退き、その後はひたすら地道に直向きにローカル運用に徹した475系。

厳しい北陸地方の気候に耐えるために、様々な改良が車両ごとに施されたことが、逆に個性を生み出す結果になったのかもしれません。

あれやこれや調べ、実車と向き合った時間はなかなか楽しいものでした。

 

そして、こんなマニアックな車両を量産型で製品化したTOMIXにも感謝をしなければなりません。

模型としての基本的な所はとてもしっかりしていますので、今後の製品にも期待ができると思います。

 

少しだけ動画を撮りましたので、よかったらご覧ください。

 

 

 

 

 

 

来年も細々と鉄道模型趣味ができればいいと思っております。

 

 

 

少し早いですが、今年最後の記事とさせていただきます。

 

 

皆様 どうぞよいお年をお迎えください