昨日の能楽座にて 片山幽雪先生の景清の地謡に参加させていただきました!!
この曲は平家方についていた景清が日向の国宮崎に流され、その後にどこかで父の存在を知った娘が一目会いたいと訪ねてくるストーリーですキラキラ
武士の時代!!謡いの中にもありますが、「…尾張の国熱田にて遊女と相馴れ一人の子を儲く。女子なれば何の用にたつべきぞと思い。鎌倉亀ケ江が谷の長に預け置きしが…」女子は武士として役に立たない!!または、戦争中では敵の種はいづれ反乱分子になるなどの考えがあり根絶やしにしますよねショック!ですからその子を守るための策であったのかもしれません。男子は出家させるように…
最初は自分は違うと隠していた景清もワキの計らいで身を明かし、涙の対面ですしょぼん謡いの中にもあるように「今までは包み隠すと思いしに。顕れけるか露の身の。置處無や恥ずかしや。御身は花の姿にて。親子と名乗り給ふならば。殊に我が名も顕るべしと。思い切りつつ過ごすなり。我を恨みと思ふなよ」
二人して泣きますしょぼん
やはり親の情ですよねニコニコ
しかも泣く子も黙るイメージの景清ですから余計涙をそそります!!!!!!
娘の所望にて景清は昔の戦物語をします。今は出家し、目も見えないみすぼらしい乞食になってしまった景清も当時の事を思い出して語ります。数々の戦の中で、義経の奇襲にて悉く平家が敗戦になった事を物語、「判官(義経)なればとて鬼神にてもあらばこそ。命を捨てば安かりなんと思い…」と義経を討ちに行きます!!男って感じですよねニコニコ
鳥肌が立ってきますねニコニコ
語り終えた後にもう2度と会えない別れでありますしょぼん帰る娘を目が見えませんから杖で止め確認し途中まで添う様に二人で歩みます。「さらばよ、止まる、行くぞとの。只一声を聞き残す。これぞ親子の絆なれ…」平坦でない荒い山道を「大丈夫か!?転ぶなよビックリマーク気をつけてな!!」と寄り添って歩いて行く様な感じがして更に涙しょぼんしょぼんしょぼんです!!
幽雪先生はご高齢乍やはり能の真髄を表され私達を導いてくださいました!!!!!!長くなりましたが、この敵役の義経が主人公になっている能「八島(屋島)」を「弓流」の小書にて今年の10月22日第4土曜日に千駄ヶ谷の国立能楽堂にて披かせていただきますにひひ詳細はまた後日に!!