一本の綱の上を歩く

まるで、綱渡りのように

その綱は、細いのか太いのか、それさえも解らない

左右には、捕まるものがない

いや、もしかしたら有るのかもしれないが、それが見えない

ただただ、感覚で足元の道である「綱」を渡って行く

下は、真っ暗闇

どれだけ深いのか、どこへ続くのか、何があるかさえも解らない

向かう先にも 何が有るのか解らない

果たして、僕はどこへ向かっているのか?

立ち止まってみても 綱からは落ちない

落ちかける事はあれど 落ちない

歩んでいても、本当に先に進んでいるのか?

本当は、足踏みをしているだけではないのか?

それは誰にも解らない

この「綱」は 一体どこに続いているのだろう