チームは借金12の最下位。


チーム防御率は、DeNAと同率の4位。

広いバンテリンドームをホームに持ち、投手陣が売りだったチーム事情を考えると、物足りない数字にはなっている。


ただ、その中身を見てみると、単純に首脳陣を責めるわけにもいかない気がする。


まず、昨年からの戦力変動としては、セットアッパーだった、又吉がFA移籍で去るというマイナス要素がある。


そして、今年は、開幕から下記の面々が故障やコロナで離脱しているのだ。


梅津 開幕前に故障

岩嵜 開幕戦で故障

小笠原 コロナ離脱

勝野 序盤に故障

松葉 コロナ離脱

山本 故障

ロドリゲス 故障


コロナに関しては、他球団も同条件だが、先発、中継ぎと役割も時期も満遍なく離脱者が出たため、その穴埋めのためのやりくりも、相当難しいものだったと思う。


さらに、祖父江、福、福谷、田島といった実績のある投手達が不調になり、追い討ちをかけた背景は、全て首脳陣の責任で片付けるには、やはり乱暴だろう。


個人的には、清水、山本、ロドリゲスの中継ぎへの配置転換は成功だと思っているし、岡田、鈴木、橋本の先発転向も、取り組みとしては、アリだと思ってます。


そして、高橋宏斗。彼のポテンシャルあってこそではあるが、登板間隔、球数を考慮して、うまく使いながら育ててますよね。ドラゴンズの歴史を見ても、ドラフト1位の高卒投手はいたものの、2年目からこのブレイクぶりは、久しくない(今中さん以来?)わけですから、首脳陣の成果であることも間違いないんですよね。


さらに、根尾の投手転向。

これに関しては、正直、私はショート根尾に未練があったし、今もあります。

でも、転向後の活躍と、今後の伸び代を考えると、『立浪監督、素人がナマ言ってすみません』って気分です。


安定感のある柳と、藤嶋。そして、ムラはあるものの力は間違いなくある小笠原と、顔ぶれを見ると、皆若く、5年〜10年ドラゴンズを支えてくれる土台を作りつつあると言えます。


こうした取り組みを僭越ながら採点すると、むしろ合格点以上なんですよね。


来季以降の楽しみがいっぱいですよ。


球界のエースへ向かう高橋宏斗。

先発転向の根尾昂。

それを支える、大野、柳、小笠原の三本柱。

6枚目争いには、安定感抜群の松葉、右の実力派勝野、復帰予定の梅津、育成上がりの上田と続くわけですから、ワクワクしますよ。


これは私の戯言ですが、『根尾の才能が最もいきる形を見極める』と言った立浪監督の青写真には、先発として確立した後の、二刀流も視野にあるんじゃないでしょうかね。


待ちに待った立浪ドラゴンズ!


就任初年度の前半戦でうだうだ言ってる人は、ホンモノのドラゴンズファンか?と言いたくなる。