投手でいうと、ドラゴンズの投手は大きく分けて4つ。
調整の問題の人
大野、柳、小笠原、高橋、松葉(勝野)
清水、マルティネス、藤嶋、谷元、祖父江(ロドリゲス、山本、岩嵜)
怪我や好不調はあるものの、投げられれば計算できる人。
いわゆる主力であるが、括弧書きは故障者で、その人数の多さからも、戦力的に厳しいのがわかる。
制球に難ありの人
橋本、森、岡田、石森、佐藤、福、笠原(梅津)
能力不足という以前の問題に感じるほど、制球力がない思う人。初回、先頭打者などのケースで四球。僅差で四球。連続四球と、ゲームを壊すこともしばしば。このタイプは、計算がたたないので、リリーフ起用はより厳しい。格の下がる2軍相手に、抑えた、打たれたと一喜一憂せずに、ストライク先行でなげるとか、ストライクゾーンへの変化球のみで挑むとか、相手やイニング、試合ごとにテーマを持って取り組んで欲しい。
とはいえ、このグループは、実質最下層。若い選手はまだ希望が持てるものの、ドラフト2位、3位指名者が多い点では、スカウトの能力や球団の指名戦略に対する疑問も出てくる。
能力不足の人
田島、福谷、岡野、鈴木博、根尾
田島、福谷は、ピークを過ぎてしまった感があり、衰えをカバーできるものが見つからないように思う。田島も福谷も、今なら、より細かいコントロールが必要かもしれない。
岡野は、スケールダウンした柳というのがわかりやすい。武器になる決め球か、制球をなど、オール3から抜け出す武器を一つ手に入れることが求められそう。
鈴木博は、先発でおもしろかった。2度目の登板で崩れて落とされたが、しばらく我慢してもいいかもしれない。
パワーピッチャーだが、先発ならば、やはりここぞのところの制球の向上が飛躍の近道ではないか。
根尾はポテンシャル十分だが、体力、球腫、経験ともに伸び代という意味も含めてこのグループにした。ここは、
このグループから、1人、2人レベルアップしてくれれば、チームの戦力に直結するだけに期待したい。
これからの若手
あえて名前は列挙しないが、来季に向けた戦力の発掘ならば、若手を使ってみるの面白い。
ただ、投手は野手と違って経験よりも個の能力がものを言いそうなので、下で経験を積み、結果を出してからでもいいかもしれない。
次に野手陣。
注目したいポイントは【伸び代】と【現有戦力】の2つ。
野手は、経験が必要。
自分の球を投げるという、自分のポテンシャルが左右するウエイトの大きい投手に比べて、野手は配球の読みや、ケースバッティング、相手投手との間の取り方、一流投手の球筋、変化球のキレなど、経験値を積むことで成果が変わってくる要素も多い。
ドラゴンズの日本人野手で、その貴重な経験をもっているのは、福留、大島、平田、高橋、京田、阿部、木下。おまけで堂上、福田といったところか。
この中で、福留と平田はピークを過ぎたと判断され、堂上と福田は、ある程度伸び代が見えたとされているだろう。
ポテンシャル的に成熟しているのは大島で、高橋と京田は、貴重な経験も持っており、かつ伸び代があると判断されているからスタメン起用が続いているのだろうが、実際どうなのか。その辺の判断が求められると共に、先日FA資格を取得した高橋と、それが迫っている京田だけに、ドラゴンズが流出対策に、彼らを起用している可能性もある。
さんざん叩かれる2人が、その2人以上の戦力もなかなかいないのが現状。
資金力のないドラゴンズにとっては、2人にもそれなりの年俸で残ってもらえるのならば、有難いのが正直なところではないか。
彼らの持っている経験も、貴重な現有戦力なのである。
ただ、そうなると、若手を使えるポジションが限られてきてしまう。
セカンドとセンターは阿部と大島がいるので、あとは両翼くらい。
個人的には、岡林を外野で打撃を鍛えた後に、セカンド。郡司をレフトで使ってから、サードなど、コンバートを貸ししながら戦力の底上げをしてみてほしい。将来的に、ファースト石川、サード郡司。外国人投手の3人っていう形だってアリなんだから。
鵜飼、郡司、石岡、岡林、石川らを使ってもらえると、ファンは負け試合でも期待と希望が持てますよね。