石川は、成長できるか。


打者への指導で、打撃の形、自分のスイング、タイミングというのはよく聞くが、実際は相手との勝負。相手はタイミングを外そうとするし、自分のスイングをさせないようにしてきますよね。


つまり、一定のレベルを超えたら、自分との勝負から、相手との勝負にステージが変わるんだと思うのです。


そして、相手との勝負は、実際に対戦しないと向上しないため、若手育成には、我慢して出場機会を与え続ける必要が出てくるのでしょう。


しかし、結局出続けるだけでは進歩しません。相手がどうタイミングをずらしてくるか、もしくは、どう攻めてくるか。それを想定できる経験値を積み上げていかなければ、せっかく与えられた打席も無駄に終わるのです。


今日の石川は、6回の好機に積極性が出ず、真ん中の変化球を見逃し、外のボール球のストレートを振ると追い込まれ、そのまま三振に倒れます。多くの人が、何故初球を振らなかったんだ?という疑問をもったわけだが、2球目にはそれを引きずってしまいボール球に手を出してしまったということだ。

そしてこの打席での凡退か8回の好機でも尾を引く。初球から打ちにいかなかった前の打席を反省したのか、8回のデラロサ相手には、初球から振っていきます。

しかし、その心情を見透かされたのか、ボールになる変化球であっさりツーストライクと追い込まれます。この打席、結果は死球だったが、まったく勝負にならない内容でした。

これは、自分のスイング云々ではない部分でしょう。

相手がどう攻めてくるか。

自分が何を待つか。

点差。

回。

塁上の状態。

アウトカウント。

あらゆるケースケースにおいても、変わってくるでしょう。


そういった野球脳を、経験の中で強化していかなければなりません。

石川はいい経験をしました。

今年はそれを積み重ねる年です。

シーズン後半、成長の片鱗を見せて欲しいものですね。