それとも、事実の通りなのか。
与田剛エグゼクティブアドバイザーの存在が個人的には気になっている。
任期3年の間のドラフト1位指名は、根尾、石川、高橋と、高卒ばかり。
外国人も、前任の森政権で獲得した、ジーやゲレーロに比べると、これといった補強はなかった。
落合政権の縁の下を支えた森には、それなりの配慮をしていたように見えたが、コロナ禍もあり、与田政権下では、とにかく金をかけない方針で、与田監督が不憫に思うことも多々あった。
珍采配、迷采配も多かった与田監督だが、伊東ヘッドをはじめ、周囲には錚々たる顔ぶれが揃っていた。投手陣の再建は成果であるに違いないが、野手面でも、あまりにも不可解な起用については、実はウラがあるのでは?と、勘ぐってしまう私がいる。
そう思いはじめたのは、立浪監督政権が発足してしばらくしてからだ。
貧打に喘ぐドラゴンズは、補強もない。打開するには新戦力の台頭。すなわち若手の成長しかあり得ない。すると、ファンの多くは、立浪体制の1年目は、勝てなくてもいいから、与田の時全然使ってくれなかった若手を使ってくれ!という要望が溢れていた。
これが、仮に昨年、岡林をはじめ若手を起用していたら、立浪監督の1年目のハードルは今より高かっただろう。
ドラゴンズの宝である立浪和義。その彼を監督に据える。球団にとっても、大博打だ。だが、大型補強の資金はない。
現状の課題、不満、マイナス要素の全てを背負い、期待しかない状態で立浪監督に引き継いだ与田前監督。
ドラゴンズと立浪新監督のために、自身が貧乏くじを引いてくれたのではないだろうか。
与田剛氏エグゼクティブアドバイザー就任。
それこそが、その代償であり、私の勘ぐりが当たっている裏付けなのでは??と、1人考えてしまうのだ。