ここでは、投手陣立て直しについて見ていこう。

(1)与四球数について
(2)抑え投手の固定について
(3)先発争いについて
(4)投手成績について

それぞれ5点ずつの配点だ。

(1)与四球について
6月13日までの数字だが、ここまで223の与四球で、リーグワースト2位。
ストライクゾーンで勝負して欲しいという監督の希望に対して、それに反する結果が出てしまっている。
ただ、個別に見ると減っている投手もいるし、与四球の原因も技術的なもの、メンタル的なものそれぞれあるだろう。
問題は、ストライクゾーンで勝負するという監督方針がうまくいっていない中で、指導や起用などで修正できたかできなかったか、というところだ。
残念ながら、この時点ではできなかったと言わざるを得ないので、ここでの得点は1とする。

(2)抑え投手の固定について
開幕から鈴木博を抑えに固定。直近では成績不振からマルティネスにスイッチしたばかりだ。
今の時点での評価としては、鈴木を我慢して使ったし、交代のタイミングも、まぁ限界かなっていうのは言うまでもない。
鈴木が結果を出せなかったのは残念だが、与田監督の方針には沿った前半戦だったと思う。
ここでの得点は3とする。

(3)先発争いについて
投手陣も開幕前からシーズン途中まで、故障者続出でプランは狂ったと思う。
それ故か、計画通りかはさておき、先発争いはある程度活性化させたように思う。

一方不可解な点もある。
例えば過去に先発経験のある小熊を中継ぎ起用に終始したり、チャンスをもらえる投手とそうでない投手の基準が2軍の成績からでは読み取れない点だ。

そこを踏まえても、阿知羅、勝野、清水の起用や又吉、福谷の先発転向起用は評価したい。
また、大野、柳、ロメロの3枚をローテーションで確立できたのも、先発争いの活性化の効果かもしれないのでここも評価できる。
ここでは4点としよう。

(4)投手成績について
まず、チーム防御率は、ヤクルトに次いでワースト2位。
今年も防御率以上に、リリーフ陣が与えてはいけない時に打たれて勝ち星を消している。
先にもあげたが、相変わらず四球が多い、ホームランを打たれる。
ただ、昨年の防御率は、4.36だったのに対して、今年はここまでリーグワースト2位とはいえ、3.80なんだよね。
夏場に投手陣に疲れが出て数字を落とすかもしれないけどね。
昨年の同時期の防御率が出せないのが残念だ。
ここでの得点は2とする。

という事で、投手陣立て直しについては、20点満点中、10点となりました。